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【Inter BEE】フォステクス、新モニタースピーカーやサブウーファ
ヤマハの新ヘッドフォンや4K HEVCデモなど
(2013/11/13 23:33)
映像と音響、通信に関する国内最大の放送機器展「Inter BEE 2013」が13日、幕張メッセで開幕した。放送業界向けの展示会となっており、最新ビデオカメラやモニタ、映像配信システム、音響機器などが出展されている。会期は11月15日まで。
ここではオーディオ関連の新製品や参考展示、会場で見つけたトピックを紹介する。
フォステクス、新モニタースピーカーやアクティブスピーカー用切替器
フォステクスは、新モニタースピーカー「6301N」などのアクティブスピーカー新製品を参考展示している。
6301Nは、既発売の6301Dの後継モデルで、新たにデジタルアンプを内蔵するとともにサイズも若干大きくなった。2014年初夏の発売を予定しており、価格は未定だが6301D(5万円/本)と同程度となる見込み。出力などの詳細は未定だが、AES/EBU搭載の本格的なアクティブスピーカーとして展開する。
また、アクティブスピーカー「PMシリーズ」の新製品として、小型の「PM0.1」と、サブウーファ「PM-SUB mini」も参考展示している。PM0.1はシリーズで最も小さいスピーカーとなる予定だが、ユニット径や価格、基本仕様などは未定とのこと。
PM-SUB-miniは、PMシリーズ各製品と組み合わせて利用できるサブウーファ。発売時期や価格は未定だが、PMシリーズ各製品と組み合わせて、音を出せる状態での展示を行なっている。
また、PMシリーズにあわせて、アクティブスピーカー用の「スピーカーセレクタ」も参考展示。スピーカーケーブルでの接続でなく、5系統のアナログ音声出力(RCA)を備え、上部のスイッチで音声出力するスピーカーを選択できるというもの。パッシブ型のスピーカー用セレクタは、展示会の会場や店頭デモ向けなどでよく使われているが、アクティブスピーカー用は類似製品があまり無いため作ってみたが、実際に製品化するかどうかについては、来場者の反応などを見て決めたいとのこと。
プロフェッショナル向けのモニタースピーカーとなる「PX-5」の上位モデル「PX-6」も出展。こちらは12月には発売予定とのこと。その他、デジタル一眼用やiPhone用のマイクアクセサリなども展示している。
ヤマハの新モニターヘッドフォンなど
ヤマハは、スタインバーグ関連の音楽制作ソリューションのほか、12日に発表したモニターヘッドフォン「HPH-MT220」と「HPH-MT120」を展示している。HPH-MT220は、CCAWボイスコイルを採用した45mm径ドライバを採用し、ハウジングはアルミニウムとABS。実売価格は25,000円前後。
HPH-MT120は、40mm径のユニットを採用し、ハウジングはABS。実売価格は15,000円前後。ヤマハブースでは、手持ちのオーディオプレーヤーなどを接続して試聴可能となっていた。また、モニタースピーカーの新モデル「HSシリーズ」なども紹介している。
ヒビノインターサウンドのブースでは、AKGのヘッドフォンやマイクのほか、Shureのデジタル一眼対応ショットガンマイク「VP83F/VP83」などを出展していた
富士通は4K HEVCを紹介。本格化は2015年?
富士通は次世代の動画コーデックとして注目される「HEVC/H.265」の4Kエンコードのデモを実施。20Mbps/15Mbps程度の4K素材で、MPEG-4 AVC/H.264と比較して画質比較を行なっている。
4K放送など高精細放送での使用が期待されるほか、モバイル向けにより高圧縮な映像配信を行ない通信帯域を削減することが期待されているが、富士通では4Kのリアルタイムエンコードに向け、LSIの開発を計画しているという。ただし、HEVCの仕様自体がまだバージョン1.0で、今後色信号の4:2:2化や、多重化方式の決定などの状況が確定していないため、LSI化の時期は2015年頃と想定しているという。