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BDA、ブルーレイの魅力を訴求するブロガーイベント開催。10万円/100インチで“映画体験”を向上
(2013/12/17 11:00)
Blu-ray Disc Association(BDA)は14日、ブロガーイベント「10万円で100インチ本格ブルーレイホームシアター体験イベント」を都内で開催した。AV Watchも協力し、弊誌で「本田雅一のAVTrends」を連載中の本田雅一氏が、講師としてBD(ブルーレイディスク)の魅力を説明した。
10万円でもできるホームシアター
イベントはBD(ブルーレイディスク)の魅力を多くの人に伝えるという趣旨で開催。会場は一般家庭を模した1LDKのマンションで、11畳のリビングダイニングにメインのホームシアターシステムを構築、5.2畳の寝室にも簡易シアターシステムを設置し、「気軽に楽しめる大画面」を提案した。参加者は映画好きのブロガーで、第1回は女性のみ6名、第2回は男性のみ6名が参加。様々なBDコンテンツを見ながら、DVDとBDの画質や見え方、映画としての体験の違いを本田氏が解説した。
BDによる映画の迫力を手軽に体験するため、今回は10万円程度で購入できるプロジェクタを揃え、それを中心にホームシアター提案を行なった。
メインとなるリビングでのデモには、フルHDプロジェクタとしてエプソンの「EH-TW5200」(実売9万円)とベンキュージャパン「W1080ST(直販99,800円)」を採用した。スクリーンは約16,000円と低価格なピジョンのロールアップ型ペーパースクリーン「RSW-100C」、サウンドバーはパイオニア「SBX-N700SB(実売46,800円)」を使用した。こちらは、プロジェクタとスクリーンの組み合わることで、ほぼ10万円で大画面での映画体験ができることを狙った構成だ。なお、BDプレーヤーは多面体デザインが特徴のソニー「BDP-S5100」を使った。
一方、寝室を模した部屋には、720pプロジェクタのエプソン「EH-TW510(実売63,000円)」を使って、BDや写真を大画面で楽しめるというデモを用意。スクリーンは、オーエスの立ちあげ式モバイルスクリーン「MS-83FN(同34,000円)」を使った。また、デスクトップPCでの再生や深夜使用をイメージし、ヘッドフォンもAKG「K701」や「K619」を紹介した。
映画“体験“を向上するためにあるBD。映画をより楽しむために
最初にDVDで映画を上映。次にBDを上映すると、その違いに驚きの声があがることも。BD(1,920×1,080ドット)とDVD(720×480ドット)の解像度差は大きいが、100インチ上映すれば初めてBDを体感する人でも明確な違いを感じてもらえたようだ。
体験会は約1時間半に及んだが、本田氏が強調したのは「容量がDVDのxx倍、解像度がxx倍」といったスペックの話ではない。本田氏は、映像を見ながら「映画としての演出」や見え方の違いを紹介し、「映画をより楽しむため」にBDの容量や解像度、そして大画面が活きてくることを説明した。
例えば、バストアップが中心のテレビ的な画面と、俯瞰や引きの構図が多い映画的な画面の違い。これらは製作者が意図する再生環境(映画館か、テレビか)の違いによって生まれるもの。また、映画の演出の中でも、こうした構図の違いが意図的に使われることもある。大画面かつ豊富な情報量が伝わる環境こそ、より「映画的」な体験ができるというわけだ。
また、同じ映画で時代背景の違いを映像で説明するために、あえて「色温度」を変えてシーンを撮影したり、カメラの被写界深度や「ボケ感」の違いで感情の揺らぎを表すなど、映画にはセリフには現れない、製作者のさまざまなこだわりが潜んでおり、そうしたこまかなこだわりが作品の流れを暗示している。本田氏が説明したのは、こうした「セリフにならないストーリーテリング」。それを“映像から感じることができる”ことこそ、BDや大画面で映画を楽しむ醍醐味といえる。