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エンティス、3万円を切るESS製DAC搭載/DSD対応メディアプレーヤーキット

PopcornHour A-410

 エンティスは、ネットワークメディアプレーヤーキット「PopcornHour(ポップコーンアワー)シリーズ」の新モデルとして、ESS製の24bit/192kHz対応DACを搭載し、DSD再生にも対応した「PopcornHour A-410」を発売する。直販サイトの「Entis Online Store」にて、17日から予約販売を開始しており、直販価格は29,190円。出荷開始は1月下旬を予定している。

 ネットワークメディアプレーヤーのキットで、別途用意した2.5インチ、または3.5インチのHDDを搭載する事で、HDD内のコンテンツを再生可能。ネットワーク経由でファイルの再生もでき、A-410自体をNAS(ネットワークHDD)として使うこともできる。2013年3月に発売した「A-400」の後継モデルで、DACを刷新し、DSD再生にも新たに対応した。

 DACはESSの「Sabre ES9023」で、SN比112dBを実現。24bit/192kHzまでのPCMデータと、2.8MHz/5.6MHzのDSD(DSF/DSDIFF)が再生可能。AAC、MP3、WMA、FLAC、OGG、ドルビーデジタルなどをサポート。動画はMPEG-4 AVC/H.264、MPEG-1/2/4、WMV9、VC-1、XViDなどをサポート。AVCHDやmkv、3D MKVなどにも対応する。

 eSATAとUSBホスト端子(USB 2.0)、USB 3.0端子を各1系統搭載。eSATA/USBホスト端子では、外付けHDDを接続し、内部コンテンツを再生したり、コピー/移動する事も可能。SDHCカードスロット(最大32GBまで対応)も備えており、PCを使わず、デジタルカメラなどからのデータを直接やりとりできる。DVD/BDドライブをUSB接続する事も可能だが、市販のDVD/BDソフトの再生はできない。

 Sigma Designs製デュアルコアチップセット「SMP8911」を採用。コントラストの向上やインターレース映像の補完などを行なうVXPビデオプロセッサも搭載。音楽を再生しながら静止画を表示したり、Webサービスを利用するといったマルチタスクも行なえる。

 ユーザーインターフェイスは「Networked Media Jukebox V2」。動画や音楽、ゲームなどインターネット経由のメディアサービスを楽しむためのアプリケーション配信プラットフォーム「Apps Market」を搭載。サーバーアプリをインストールすることで、SMB、FTPなどのネットワーク共有機能も利用できる。

 iOSとAndroidに対応した専用アプリ「Networked Media Jukebox(NMJ) Navigator」も無料で提供しており、LAN内にあるA-410に収録されたコンテンツをiOS/Android端末から閲覧する事もできる。

背面端子部

 Gigabit対応のEthernet端子を備え、UPnPやWindows Media Connectなどホームネットワーク上のデジタルコンテンツ共有規格に対応したネットワークに対応。

 AV系の出力端子は、HDMI、コンポーネント、コンポジット、アナログ音声(RCA)、同軸デジタル、光デジタルを各1系統装備する。赤外線リモコンが付属する。

 筐体はアルミ製で、シルバーストーンとの共同企画で開発されたもので、放熱性能を高めた事で、ファンレスを実現している。外形寸法は約182×158×56mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約1.3kg。

(山崎健太郎)