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実写版「パトレイバー」長編劇場版が、邦画で初めてドルビーアトモス採用決定

(C)2014 「THE NEXT GENERATION -PATLABOR-」製作委員会

 2015年のゴールデンウイークに劇場公開が予定されている実写映画「THE NEXT GENERATION パトレイバー」長編劇場版に、劇場用シネマ音響技術の「Dolby Atmos(ドルビーアトモス)」が採用される。7日にドルビージャパンが発表した。日本映画でドルビーアトモスの採用が決定した初の作品となる。

 ドルビーアトモスは、従来のチャンネルベースのミキシング方式と、オブジェクトベースのダイナミックなオーディオミキシングを組み合わせる事で、精密な音の定位や移動などを表現。さらに、劇場内の位置に最適化した音場再現が可能になる、劇場向けの音響技術。

 日本映画で初採用となるのが「THE NEXT GENERATION パトレイバー」長編劇場版。'88年以降、コミックやテレビアニメ、アニメ映画、小説などのメディアミックス展開を行ない、人気を集めた「機動警察パトレイバー」をベースとした実写映画で、完全オリジナル新作として押井守総監督の下、総製作費22億円をかけた実写プロジェクトとなる。

 全7章で劇場上映され、既報の通り、4月26日から順次BD/DVD化されるほか、2015年のゴールデンウイークに、長編作品の劇場公開も予定。ドルビーアトモスが採用されるのは、この長編作品となる。音響制作は、東映のポストプロダクション部門であるデジタルセンターで行なわれ、ミキサーは室薗剛氏、音響効果は柴崎憲治氏が担当する。

 ドルビーアトモスは2012年4月に登場して以来、40カ国で150以上の興行会社が、450以上のスクリーンに導入、または導入予定。2012年6月に初のドルビーアトモス採用作品が登場し、10カ国で100作品が公開、および公開予定となっている。

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(山崎健太郎)