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B&W、マセラティとコラボした162万円のスピーカー

805Dベースで革張り。ヘッドフォンのP5も

805 マセラティ・エディション
P5マセラティ・エディション

 ディーアンドエムホールディングスは、英B&W(Bowers & Wilkins)と、自動車メーカーのマセラティがコラボレーションしたスピーカー「805マセラティ・エディション」と、ヘッドフォン「P5マセラティ・エディション」を4月に発売する。価格はスピーカーが1台810,000円(ペア販売/専用スタンド付属)、ヘッドフォンはオープンプライスで、店頭予想価格は7万円前後。

 スピーカー、ヘッドフォンのどちらも世界で各500台の限定生産となっており(805はペアで500台)、日本への割り当ては100台の予定。

 B&Wとマセラティは、昨年の4月にマセラティが発表した「クアトロポルテ GT S」に、オプションとしてB&Wのオーディオシステムを採用するなど、従来からコラボレーションを行なっていたが、その広がりの1つとしてスピーカーとヘッドフォンが登場する。

「クアトロポルテ GT S」のV8モデル
オプションとしてB&Wのオーディオシステムが選べる

805マセラティ・エディション

 805マセラティ・エディションは、805 Diamondをベースにしており、搭載するユニットなどのパーツは通常モデルと同じ。主に仕上げやデザイン面が異なる。キャビネットの表面は、ピアノラッカーで仕上げた、サトウカエデの天然木製バーズアイメープル材の突き板仕上げ。天面とバッフルには家具メーカーのポルトローナ・フラウ製のナチュラルレザーを使用。これは、マセラティのインテリアを反映したものだという。

805マセラティ・エディション
バッフルと上部にはナチュラルレザー
キャビネットはサトウカエデの天然木製バーズアイメープル材の突き板仕上げ

 付属の専用スタンドも、筐体と同様にピアノラッカーで磨き上げられた仕上げとなり、マセラティのトライデント(三叉の銛)があしらわれている。スタンド内部には空洞があり、珪砂などを入れ、音のチューニングができる。

 通常モデルとこうした違いがあるため、音にも変化があり、「測定器で計測するとノーマルモデルと同じだが、聴いた感じでは響きに違いがあり、イタリア風のリッチなサウンドになっている」という(マランツ音質担当マネージャー 澤田龍一氏)。

専用スタンド。内部に珪砂などを入れる事もできる
ターミナル部
付属品を収めたケースもデザイン性が高い
ディーアンドエムの試聴室で聴いた。高域の情報量が多く、定位に優れるブックシェルフの良さがありながら、フロア型に迫る音圧や音像の厚みはさすが「805 Diamond」。ノーマルモデルと比べると、響きが柔らかく穏やかに感じる面もある

 2ウェイのブックシェルフで、ノーチラス・テーパー・チューブを備えた25mm径のダイヤモンド・ドーム・ツイータを採用。ウーファは165mm径のウォーブン・ケブラーコーン。フロントバスレフで、ポートにはフローポートで風の乱れを低減している。再生周波数帯域は42Hz~33kHz。クロスオーバー周波数は4kHz。出力音圧レベルは88dB。インピーダンスは8Ω。

 外形寸法は238×327×418mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は12kg。スタンドを含めたサイズは、255×368×1,016mm(同)で、スタンドの重量は10kg。

P5マセラティ・エディション

 オンイヤータイプのヘッドフォン。「P5」(45,000円)をベースにしているが、マセラティ・エディションでは、イヤーパッドにマセラティ・ブルーのきめ細かなナチュラルレザーを採用。ヘッドバンド部分に、マセラティのトライデントをあしらっている。

P5マセラティ・エディション
ヘッドバンド部分に、マセラティのトライデントをあしらっている
高級キルトレザーを使ったトラベルポーチも同梱

 また、高級キルトレザーを使ったトラベルポーチも同梱。ポーチにもトライデントのマークが使われている。

 ユニットは40mm径で、マイラー振動板を採用。インピーダンスは26Ω。重量は195g。イヤーパッドは取り外しできるほか、ケーブルの着脱も可能。通常のケーブルに加え、iPhone向けのリモコン・マイク搭載ケーブルも同梱する。

(山崎健太郎)