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宮崎駿監督、最後の長編アニメ「風立ちぬ」。6月18日BD化

風立ちぬ Blu-ray
(C)2013 二馬力・GNDHDDTK

 ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパンは、宮崎駿監督のアニメ「風立ちぬ」を6月18日にBlu-ray/DVD化する。価格はBD版が7,344円、DVD版が5,076円。

 なお、同日には宮崎駿監督の作品をまとめたBlu-ray BOX「宮崎駿監督作品集」や、「ルパン三世 カリオストロの城」の再BD化なども発表されている。各BDの情報は別記事で紹介している。

 2013年7月から公開され、興行収入約120億円、観客約969万人を動員。2013年の映画興行ナンバーワンを獲得すると共に、アカデミー賞長編アニメーション賞にもノミネートされた。また、2013年9月に宮崎監督は引退を発表。長編アニメーションとして、最後の作品となる。

風立ちぬ DVD
(C)2013 二馬力・GNDHDDTK

 BD版は片面2層の本編ディスクを収録。特典として、絵コンテを本編映像とのPinP(子画面表示)で収録。アフレコ台本、予告編集、完成報告会見、「ひこうき雲」のミュージッククリップも収録する。

 なお、映像は最大36bitの高階調映像を実現するパナソニックのマスターグレードビデオコーディング(MGVC)に対応。対応機器を用いる事で、最大36bitの高階調映像を再生できる。

数量限定の予約特典として、劇中に登場した紙飛行機が付属する
(C)2013 二馬力・GNDHDDTK

 DVD版には本編ディスクと特典ディスクを収録。特典映像として、絵コンテ、予告編集、「ひこうき雲」のミュージッククリップを収録する。

 また、BD/DVDどちらにも数量限定の予約特典として、劇中に登場した紙飛行機を再現したものを用意する。サイズは12.5×17cm(縦×横)。

タイトル 仕様 音声 品番 価格
風立ちぬ Blu-ray 本編BD×1
本編約126分
MPEG-4 AVC
MGVC対応
16:9
日本語字幕
英語字幕
フランス語字幕ほか
(1)日本語
(リニアPCM 2.0chモノラル)
(2)日本語
(DTS-HD MasterAudio 1.0chモノラル)(3)英語
(ドルビーデジタル1.0chモノラル)
ほか
VWBS-1529 7,344円
風立ちぬ DVD 本編DVD×1
特典DVD×1
本編約126分
16:9
日本語字幕
英語字幕
(1)日本語
(ドルビーデジタル2.0chモノラル)
(2)日本語
(ドルビーデジタル1.0chモノラル)
VWDZ-8164 5,076円

あらすじ

 かつて、日本で戦争があった。

 大正から昭和へ、1920年代の日本は、不景気と貧乏、病気、そして大震災と、まことに生きるのに辛い時代だった。

 そして、日本は戦争へ突入していった。当時の若者たちは、そんな時代をどう生きたのか?

 イタリアのカプローニへの時空を超えた尊敬と友情、後に神話と化した零戦の誕生、薄幸の少女菜穂子との出会いと別れ。

 この映画は、実在の人物、堀越二郎の半生を描く。

 堀越二郎と堀辰雄に敬意を込めて。生きねば。

日本人と戦争(スタジオジブリ 鈴木敏夫プロデューサー 2013年5月28日)

 戦闘機が大好きで、戦争が大嫌い。宮崎駿は矛盾の人である。人間への絶望と信頼、その狭間で宮さんは生きて来た。ではなぜ、彼はそうなったのか?

 あまり知られていないが、宮崎駿は戦争について詳しい。日本はもちろんのこと、世界の戦史についても詳しい。特に独ソ戦について語るときは熱くなる。局地戦の数々についても入手できる限りの様々な本を読んでいるし、戦闘に使用された戦闘機や戦車などなど武器の類に至るまで知識が豊富だ。彼の話によると、2000万人の人が死んだそうだ。そして、人間が体験した一番愚かな戦争だと断罪する。

 一方で、彼は平和への希求を誰よりも激しく望んでいる。若き日には、反戦デモなどにも数多く参加し、現在もその気持を抱き続けている。

 そんな彼が、ゼロ戦を設計した堀越二郎を主人公に漫画連載を構想し始めたのは、5年ほど前のことになる。今日、話したばかりだが、彼の創作ノート「風立ちぬ」には2008年と書かれていたそうだ。

 そんな彼の事を熟知していたぼくは、当たり前のように、今度は「風立ちぬ」を作ろうと提案した。しかし、彼の返事はにべも無かった。

 「鈴木さんはどうかしている。この漫画は俺の趣味の範囲で描いている。映画化などとんでもない」

 「アニメーション映画は子供のために作るべきで、大人物を作ってはいけない」

 しかし、ぼくは食い下がった。プロデュースの基本は野次馬精神である。宮崎駿が戦争を題材にどういう映画を作るのか。戦闘シーンは宮さんの得意技。まさか、今度の映画で好戦的な映画は作るわけにはゆかない。そのことはあらかじめ分かっていた。得意技を封じられるとき、作家は、往々にして傑作をモノにする。

 この話を持ちかけたのが2010年の夏。その後、ぼくと宮さんは何度も話し合う。そして、秋のことだったと記憶している。

 「わかった。映画になるかどうか、検討してみる。暮れまで待って欲しい」

 企画が決定した日を忘れない。12月28日だった。年が明けて、宮さんはすぐに絵コンテに取り掛かる。二郎の子ども時代と関東大震災のさなか、二郎とヒロイン菜穂子の出会いまでをあっという間に描いた。

 ちょうど、東日本大震災が起きる前日のことだった。

 戦後68年、人間への絶望と信頼を抱き続けて来たのは、何も宮崎駿に限らない。このテーマこそ、日本人の抱える一番の問題だと僕は確信していた。

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(山崎健太郎)