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OJI Special、ワードクロック入力の無い機器で利用できるマスタークロック「MTCSS Unit」

MTCSS Unit 8128-U

 山陽化成は、OJI Specialブランドの新製品として、ワードクロック入力を持たない機器でも利用できるという、マスタークロック同期システム「MTCSS Unit」を4月25日に発売する。受注生産で、納期は約1カ月。価格は、SPDIF対応の「MTCSS Unit 8128-U」が461,800円、SPDIFに加え、AES/EBUにも対応する「MTCSS Unit 8128-UA」が503,000円。販売店は直販サイトのOJI Special Directと、オプティマルライフ オーディオ。

 「MTCSS Unit」はMagnification Total Clock Synchronized System Unitの略。CDプレーヤーやPCオーディオ、DACなどのデジタル伝送において、この製品を間に挿入する事で、10MHzのマスタークロック同期ができるという。ワードクロック入力の無いシステムでも利用できるのが特徴。

接続イメージ図
AES/EBUにも対応する「MTCSS Unit 8128-UA」の背面

 「MTCSS Unit 8128-U」は、光デジタル、同軸デジタルの入力端子を各1系統搭載。「8128-UA」はさらに、AES/EBU入力も1系統備えている。いずれも192kHz/24bitまでのデータに対応。出力は同軸デジタル、AES/EBUを各1系統備え、192kHz/24bitに対応。入力したデータにあるサーボやディスプレイなど様々なノイズを断ち切り、内蔵する10MHzのマスタークロックを用いて、クリーンなクロックを与えて出力するという。

 また、サンプリングレートコンバータも搭載。44.1kHz/16bitなどのデータを、192kHz/24bitに変換して出力する事も可能。

 さらに、10MHz対応の外部クロック入力端子(BNC)、MTCSS Special Clock入力(BNC)も搭載。内蔵の10MHzクロックだけでなく、別途ルビジウムアトミッククロックなどからクロックを入力する事も可能。

 出力端子にはDAC Unitコントロールデジタル出力(I2S/D Sub出力)も装備。この端子を連携するDACユニットの発売も予定されている。

 電源部にはトロイダルトランスを採用。ノイズを伝導する原因となる 鉄などの磁性体を排除した極厚オールアルミ、二重シャーシケースを採用。ノイズを防ぐためにディスプレイも搭載しない。

 外形寸法は430×230×88mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約4.5kg。

(山崎健太郎)