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ヤマハ、歌詞だけでVOCALOID曲が作れるクラウド連携の「ボカロネット」。無料利用も
(2014/4/24 14:29)
ヤマハは、歌声合成技術「VOCALOID」の楽曲制作とクラウドストレージを連携した会員制サービス「ボカロネット(英語名称はVOCALOID NET)」を、7月より提供開始する。ストレージ容量が500MBの「無料会員」と、月額500円で無料会員よりも豊富な機能と5GBストレージが利用できる「プレミアム会員」から選択できる。
既報の通り、ヤマハはVOCALOID技術を活用して、歌詞を入力するだけで、歌声と伴奏からなる楽曲を自動生成する「VOCALODUCER(ボカロデューサー)」を、法人向けに'13年10月から提供している。
7月からサービスを開始する「ボカロネット」は、このVOCALODUCERを、個人でも簡単にWebサイト上で利用できる形にするほか、「VOCALOID3 Editor」や「VOCALOID Editor for Cubase」などボカロネット対応VOCALOIDアプリケーション間での楽曲データのやりとりをシームレスに行なえるクラウドストレージ「ボカロストレージ」も組み合わせて提供するもの。
「VOCALODUCER」は2つのモードを用意。テキストボックスに歌詞を入力して好みの曲調や歌声を選択するだけで、伴奏と歌声からなる楽曲が作成できる「カンタンモード」と、メロディのテイスト/伴奏のジャンル/伴奏のスタイル/テンポ/コード進行などの条件を細かく指定して作曲する「ノーマルモード」から選べる。
クラウドストレージの「ボカロストレージ」は、「VOCALOID3 Editor」や「VOCALOID Editor for Cubase」などのボカロネット対応ソフト間での楽曲データのやりとりをクラウド経由でシームレスに行なえ、対応ソフト上の操作でボカロストレージへの楽曲データの保存/読み込みが可能。VOCALODUCERで作った楽曲もボカロストレージに自動で保存され、他のソフトででさらに編集することなども可能。
無料会員は、VOCALODUCERとボカロストレージ500MB分を利用可能。月額500円のプレミアム会員は、ボカロストレージが5GBに増量されるほか、VOCALODUCERの最大利用回数や歌声の種類、伴奏音源、作曲できる小節数が増加。伴奏MIDIファイルのダウンロードなども可能になる。
なお、4月26日~27日に幕張メッセで開催される「ニコニコ超会議3」の「超ボーカロイド感謝祭」エリアにおいて、ボカロネットの機能の一部を体験できるブースを設置。超ボーカロイド感謝祭の詳細は、ニコニコ超会議3の公式サイトで案内している。