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スリランカが地デジ日本方式採用。欧州方式を逆転し、17カ国目の採用

 スリランカ民主社会主義共和国(スリランカ)は、同国における地上デジタルテレビ放送において日本方式(ISDB-T方式)の採用を決定した。これにより、日本方式採用国は17カ国目となる。

 2010年にスリランカは欧州方式の採用を決定していたが、技術的観点から同国が採用する地デジ放送方式について再検討が行なわれた。その結果、欧州方式採用の決定を覆して日本方式の採用に至った。

 新藤総務大臣は、「我が国と同様、島嶼国であるスリランカにおいて、どのようにして災害情報を提供するかという社会的課題の解決に、地デジ日本方式をはじめとするICTが活用できると提案してきた」と総務省の働きかけの成果を強調している。

 スリランカは、南アジア地域で2番目の地デジ日本方式採用国となる。総務省は今後、スリランカの円滑な地デジ化に向け、地デジネットワークの構築といったインフラ面での支援や、コンテンツ分野での協力や人材育成など、総合的に同国の発展を支援していくとしている。また、ブラジルなど日本方式を採用した国と連携し、まだ方式決定していない中米諸国への働きかけも行なっていく。

(臼田勤哉)