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ホンジュラス、日本方式の地デジを採用。米国方式決定から逆転

 中米のホンジュラス共和国は26日(現地時間)、同国における地上デジタルテレビ放送の規格として日本方式(ISDB-T方式)の採用を決定した。海外での採用は16カ国目となる。

 ホンジュラスは、'07年に米国方式(ATSC)の採用を決定していたが、中南米諸国で日本方式の採用が相次いだことを受けて、再検討が行なわれていた。総務省は、既に日本方式を採用しているブラジル、コスタリカと連携しながら、ホンジュラスに対して日本方式の採用を働きかけてきた。

 その後、新藤義孝総務大臣が7月にブラジルを訪問した際、同国通信省のベルナルド大臣と、日本方式の今後の海外展開に関して連携していくことに合意。これを受けて、ホンジュラスで8月に開催された地デジに関する国際フォーラムを経て、日本方式の採用が決定した。

 総務省は、「ホンジュラス共和国の日本方式採用の決定を歓迎するとともに、その円滑な導入に対し可能な支援を行なっていく」とコメント。今後も日本方式の海外普及に注力していくという。

(中林暁)