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オンキヨーとシーメンス、ヘッドフォンや補聴器などを共同開発。年内製品化へ

 オンキヨーとシーメンス ヒヤリングインスツルメンツは11日、日本市場における新規音響製品の共同開発を開始したと発表。今後は補聴器などのデジタルヘルス関連市場も見据えた新規ビジネス分野での事業拡大を目指すことに合意した。共同開発により、'14年内の製品化を目指す。

オンキヨーの大朏宗徳社長と、シーメンス ヒヤリングインスツルメンツのベルント・ウェーバー社長

 シーメンス ヒヤリング インスツルメンツは、独シーメンスオーディオロジー事業部(補聴器部門)の日本法人。1985年より日本国内におけるビジネスを開始、日本独自開発の製品なども展開している。

 オンキヨーの持つオーディオ技術と品質管理技術、シーメンスの人間工学に基づく製品開発力など両社の専門技術を融合することで、新規に音響製品を開発。具体的な製品は明らかにしていないが、ヘッドフォンなどが検討されており、製品化は'14年内を目指す。近年、リスニングスタイルの変化にともない、ヘッドフォンや小型スピーカーなどのアウトドア向け製品が多数発売され、スポーツ向けの装着感の高い製品などの新しい市場が拡大を続けていることなどを受けて、今回の共同開発が決定したという。

 さらに、高齢化社会において今後需要拡大が見込まれる補聴器などデジタルヘルス関連市場も見据えた新規ビジネス分野の開拓と製品開発を両社で推進していく。

(中林暁)