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ソニー、4Kハンディカム「AX100」などのAF改善。HDDへのXAVC S保存/4K BRAVIA再生も

 ソニーは、4K動画撮影対応のビデオカメラ「ハンディカム FDR-AX100」と、フルHDモデル「HDR-CX900」を、6月18日の13時よりアップデート。オートフォーカス(AF)性能改善など撮影時の機能を強化するほか、新たに、PCレスでのUSB HDDへのXAVC Sダビングなどに対応する。

4K対応のFDR-AX100

 さらに、4K対応BRAVIAの2014年モデルにおいて、XAVC S動画の再生に対応するアップデートも7月上旬に実施することを発表。これにより、AX100/CX900の動画をUSB HDDなどから対応BRAVIAで直接再生可能になる。

AF精度やズームのスピードを改善

フルHDモデルのFDR-CX900

 アップデート内容は、AX100/CX900共通(4K関連はAX100のみ)。適用することで、AF時に主要被写体への合焦精度が向上するほか、人物へのフォーカス追従性が向上する。

 従来は、AFにおいてコントラストの高い被写体の優先度が高かったため、シーンによっては中心の被写体ではなく背景にフォーカスが合ってしまうことがあった。アップデートにより、中央に近い被写体へのAFの優先順位を高めており、狙った被写体へ簡単にフォーカスを合わせられるという。

マニュアル操作時などのシャッタースピードに1/50も追加

 顔認識を使った、人物へのフォーカスの追従性も向上。離れた場所から走ってくる人の顔などにもフォーカスを合わせ続けやすいという。

 そのほか、従来はスタンバイ時に比べて録画中のズームのスピードが遅いという問題があったため、これを修正。スタンバイ時と同等まで速度を改善したという。また、マニュアル操作時/Low Luxモード時のシャッタースピードには、フリッカー対策として1/50の設定値も追加される。

4K XAVC SもHDDへ直接ダビング可能に。BRAVIAもアップデートでXAVC S対応

 AX100とCX900は、PCレスでUSB HDDなどへ動画をコピーできる「ダイレクトコピー」に対応しているが、XAVC S動画はダイレクトコピーに非対応だった。ソニーの調査によれば、FDR-AX100はユーザーから4K画質への評価は高いものの、4K映像の保存環境に関する不安/不満の声が多いという。

 そのため、アップデートによる新機能として、XAVC Sの4K/フルHD動画(CX900はフルHDのみ)もダイレクトコピーできるように強化。別売USBアダプタケーブル「VMC-UAM2」(2,000円)を利用して、USB 2.0接続のHDDなどにしてコピー/保存できる。ファイルシステムはNTFSのみ対応。

 コピーしたXAVC動画はテレビなどで再生することも可能。HDDとAX100をVMC-UAM2経由でUSB接続し、HDMIでフルHDまたは4K対応テレビなどに接続して再生できる。

4K対応BRAVIA「X9500Bシリーズ」なども、7月上旬のアップデートでXAVC S再生に対応予定

 さらに、ソニーの4K対応BRAVIA(2014年発売モデル)において、7月上旬にソフトウェアアップデートを実施することも発表。適用することで、XAVC S動画の再生機能が追加される。

 これにより、対象のBRAVIA(X9500B/9200B/8500Bシリーズ)と、XAVC S動画をコピーしたHDDをUSB接続すると、AX100/CX900を介さずにBRAVIAでHDD内のXAVC S動画を直接再生可能になる。再生可能な動画は4Kの24/30p、60Mbpsまで。

(中林暁)