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TASCAMのPCMレコーダ「DR-05」に、多重録音など機能追加

既存モデルも無償で対応。ウインドスクリーンは値下げ

 ティアックは、TASCAMブランドのリニアPCMレコーダ「DR-05」に、オーバーダビングやリバーブエフェクトなど5つの新機能を追加した「DR-05 VERSION2」を7月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は11,800円前後。カラーはブラック。

DR-05 VERSION2

 また、既発売のPCMレコーダ/iPhoneマイク用ウインドスクリーン「WS-11」と「WS-2i」を、8月1日よりオープンプライス化する。店頭予想価格は各1,500円前後。

DR-05 VERSION2

DR-05 VERSION2

 '11年に発売したDR-05(実売1万円前後/生産完了)に、5つの新機能を追加した新モデル。音楽制作向けの機能として、上位機種「DR-07MKII」(直販15,047円)と同等のオーバーダビングとリバーブエフェクトを追加。さらに、入力レベルを基準に自動で録音開始するオートレック機能と、入力レベルを基準に自動でマークを打つオートマーク機能、動画ファイルとの位置合わせに利用できるオートトーン機能も搭載した。

 上記の機能は新ファームウェアのVer.2.00により実現しており、既存ユーザー向けにも同ファームを無償公開。これを適用することで、既存のDR-05でも新機能が利用可能になる。

 これらの新機能以外は従来のDR-05と共通。最高96kHz/24bitのリニアPCM(WAV)録音が可能なリニアPCMレコーダで、MP3録音や業務用フォーマットのBWF形式にも対応する。高解像度のステレオコンデンサーマイクを搭載し、耐音圧は125dB SPLの耐高音圧設計。

 PCM録音時は、44.1kHz/48kHz/96kHz、16/24bitに対応。録音レベルの自動調整機能や、セルフタイマーレコーディング機能などが利用でき、録音したファイルの分割/消去も行なえる。再生時の機能として、0.5倍~1.5倍まで音程を変えずに速度変更できるVSA機能や、音量レベルアライン機能、曲中ループ再生機能などを備える。楽器練習用にクロマチックチューナも装備。

 入力端子はステレオミニのマイク入力/外部入力端子と、ステレオミニのライン/ヘッドフォン出力端子。PC接続用のUSB端子や、出力0.3Wのモノラルスピーカーも内蔵する。記録メディアはmicroSD/SDHCカードで、2GBのカードが付属。単3電池2本またはUSBバスパワーで駆動する。外形寸法は141×61×26mm(縦×横×厚さ)、電池を除く重量は116g。

ウインドスクリーン「WS-11」、「WS-2i」をオープンプライス化で値下げ

 「WS-11」は、上記のDR-05 VERSION2などに装着することで、録音時の風切り音(ウインドノイズ)を低減できるウインドスクリーン。「WS-2i」は、iPhone対応マイクのiM2やiM2Xに装着できるモデル。

WS-11の装着例。左からDR-05、DR-07MKII、DR-40、DR-100MKII

 両モデルとも8月1日よりオープンプライス化され、店頭予想価格はそれぞれ1,500円前後。発売時の価格は、WS-11が5,250円、WS-2iが2,625円だったため、大幅な値下げとなる。

WS-11
WS-2iの装着例

(中林暁)