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ソニー、4K Super35mm CMOS搭載の4K XDCAM「PXW-FS7」

Eマウント&機動力ある4K撮影対応。フルHD/180fpsも

 ソニーは、4K Exmor Super35mmCMOSイメージセンサーを搭載し、4K XAVCでの本体記録に対応したレンズ交換式XDCAMメモリーカムコーダー「PXW-FS7」を10月23日より発売する。価格は98万円。レンズ付属の「PXW-FS7K」は12月発売で128万円。

PXW-FS7

 デジタル一眼のαシリーズと同様のEマウントを採用した業務向けの4Kデジタルビデオカメラ。ドキュメンタリー制作などカメラワークに機動力を求められる撮影で、4K大判センサーによる制作を実現するために開発し、1,160万画素(4,352×2,662ドット)4K Exmor Super35mmCMOSセンサーや本体のみでの4K XAVC撮影に対応した。

 ISO2000の高感度や低ノイズ、トータル14stopの広いラティチュードを実現。記録モードはXAVC-Intraが4K(4,096×2,160)/QFHD(3,840×2,160)/HDで、4,096×2,160ドットについては'14年度第4四半期のファームウェアアップデートで対応。XAVC-Long(QFHD/HD)やMPEG HD422(HD)、RAW(4K/2K)、ProRes 422(HD)での撮影も可能となっている。

 IntraFrame方式では、4K/Full HDともに4:2:2 10bit収録が可能で、最大600Mbpsの高ビットレート撮影に対応。LongGOPではフルHDで4:2:2 10bit 50/35/25Mbps撮影が行なえる。記録メディアは別売のXQDカードで、容量は32~128GB(33,500円~92,500円)。XQDスロットは2基備えており、同時記録とリレー記録に対応する。

 第4四半期のファームウェアアップデートにより、別売拡張ユニット「XDCA-FS7」を用いたProRes記録に対応。さらにインターフェイスユニット「HXR-IFR5」とRAWレコーダ「AXS-R5」を組み合わせて4K/2K RAW記録にも対応する。

 HFR(ハイフレームレート)撮影も可能で、フルHDで最高180fpsの連続撮影が可能。23.98fpsで収録/再生すれば最大7.5倍のスーパースローモーション映像を実現できる。4K RAW撮影時は23.98pコンテンツを59.94p収録することで、最高2.5倍のスローモーションを得られる。

 本体は新開発のグリップアームとショルダーパットにより、長時間安定して肩のせスタイルで撮影可能。また、ローアングル撮影でも抱え込みやすいボディ形状を採用している。マルチインターフェースシューも採用し、対応のマイクやビデオライトなどが接続可能。

ショルダーでの使用イメージ

 ビューファインダは3.5型/960×540ドット。バッテリはBP-Uシリーズ。入出力端子は3G/HD-SDI×2や、HDMI×1、XLR×2、REMOTE×1、ヘッドフォン×1。外形寸法は156×239×247mm、重量は約2kg(本体のみ)。

 「PXW-FS7K」にはEマウント電動ズームレンズ「SELP28135G」(FE PZ 28-135mm F4 G OSS)が付属。35mm換算時の焦点距離は42-202.5mm。レンズの光学設計には、フォーカス時の画角変動(ブリージング)やズーム時の軸ずれ/フォーカスずれを最小限に抑えるSMO(Smooth Motion Optics)機構を採用。また、SSM(Super Sonic Motor)の採用により、ズーム動作を滑らかかつ静かに行なえる。フィルター径は95mm。

(臼田勤哉)