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ドコモ、Xperia Z3など7つのハイレゾスマートフォン。RICOH GRコラボのAQUOS ZETAも
(2014/9/30 13:59)
NTTドコモは、2014冬-2015春モデルのラインアップとして、「Xperia Z3 SO-01G」や「AQUOS ZETA SH-01G」などスマートフォン7機種を発表し、10月4日より順次発売する。AV機能の特徴として、新たに全機種がハイレゾオーディオに対応し、96kHz/24bitのハイレゾ楽曲を本体だけで可能になった。
なお同時発表のタブレット2機種「ARROWS Tab F-03G」と「GALAXY Tab S 8.4 SC-03G」のタブレットの2機種もハイレゾ対応となる。
モデル名 | 特徴 | ハイレゾ | TV機能 | 発売時期 |
Xperia Z3 SO-01G | 5.2型 フルHD 防水/防塵 | ○ | フルセグ/ワンセグ (ワンセグ録画対応) | 10月下旬 |
Xperia Z3 Compact SO-02G | 4.6型 720×1,280ドット 防水/防塵 | ○ | ワンセグ (録画対応) | 11月中旬 |
AQUOS ZETA SH-01G | IGZO液晶 5.5型 フルHD 防水/防塵 | ○ | フルセグ/ワンセグ (録画対応) | 11月中旬 |
Disney Mobile on docomo SH-02G | IGZO液晶 5.5型 フルHD 防水/防塵 | ○ | フルセグ/ワンセグ (録画対応) | 11月中旬 |
ARROWS NX F-02G | 5.2型 1,440×2,560ドット 防水/防塵 | ○ | フルセグ/ワンセグ (録画対応) | 10月下旬 |
GALAXY S5 ACTIVE SC-02G | 5.1型有機EL フルHD MILタフネス 防水/防塵 | ○ | ワンセグ (録画対応) | 10月4日 |
GALAXY Note Edge SC-01G | 5.6型有機EL (1,440+160) ×2,560ドット | ○ | フルセグ/ワンセグ (録画対応) | 10月下旬 |
ハイレゾのほか、全機種がLTE通信を活用した通話サービス「VoLTE」に対応。さらにホームアプリの「docomo LIVE UX」もクラウドに対応し、ホーム画面のレイアウトのバックアップが可能となった。これにより機種変更時などでも変更前と同じレイアウトを復元できる。
また、Xperia以外の5機種では、LTEとWi-Fiの同時接続による高速ダウンロードに対応。カメラ機能においても広角レンズの採用やパノラマ撮影、アプリの充実など、インカメラを使った「自分撮り(Selfie)」機能を拡充した。OSはいずれもAndroid 4.4。
Xperia Z3 SO-01G
5.2型/1,080×1,920ドットのフルHD液晶を装備し、ハイレゾ音楽再生にも対応したソニーモバイルXperiaのフラッグシップモデル。カラーはホワイト、ブラック、カッパー、シルバーグリーンの4色。
ISO 12800まで高感度化やレンズの広角化を図った、約2,070万画素カメラや、本体のみでのハイレゾオーディオ再生対応、狭額縁/薄型化などが図られている。
ディスプレイは、フルHDのトリルミナスディスプレイ for Mobileで、X-Reality for mobileによる超解像技術などで低解像度の画像も高画質化する。IPX5/8相当の防水、IP6X相当の防塵性能を有している。
192kHz/24bitのFLACやWAV、Apple Lossless(ALAC)のほか、DSDのハイレゾ音楽再生に対応し、本体とヘッドフォンを組み合わせてハイレゾ再生が可能。FLAC、WAV、ALACは192kHz/24bit対応、DSDは2.8MHzのDSF/DSDIFFファイルをサポートする。AIFFには非対応。USB出力時は192kHz/24bitで出力されるが、Xperia Z3の本体再生時は96kHz/24bitまでとなる。音楽再生には「Walkman」アプリを利用する。
また、圧縮音源もハイレゾ相当にアップサンプリングなどを行ない高音質化する「DSEE-HX」も搭載。デジタルノイズキャンセリング機能も装備し、別売のイヤフォン「MDR-NC31EM」などによるノイズキャンセルに対応する。フロント面にステレオスピーカーを搭載。またサラウンド機能の「S-Forceフロントサラウンド」も搭載した。
PlayStation 4のゲームをネットワーク経由で遊べる「PS4 リモートプレイ」にも対応。別売のアダプタでPS4のコントローラ「DUALSHOCK 4」とXperia Z3を連結させ、DUALSHOCK 4操作とXperia Z3の画面で、別室にあるPS4のゲームをLAN経由でプレイできる。なお、PS Remote Playは11月以降のアップデートにより対応予定。
カメラ機能も強化。2,070万画素のCMOSセンサーや、“走りながらでもブレない”という電子式手ブレ補正「インテリジェントアクティブモード」、25mmに広角化した新Gレンズを搭載。さらにスマホで世界初とするISO 12800の高感度により暗所撮影の能力も高めた。寒い時期に手袋をしたままでも画面操作できる「手ぶくろモード」も備えている。
4K動画撮影も可能。Xperiaやソニー製カメラと最大3台まで、Wi-Fiダイレクトで接続でき、複数のアングルから撮影できる「マルチカメラ」機能も用意。写真や動画に文字入力や立体的なアニメーションを追加する「ARファン」などの機能も搭載する。
ワンセグ/フルセグチューナも搭載。バッテリは3,100mAh。NFCやWi-Fi Miracastに対応し、MHL出力を装備。RAMは3GB。外形寸法は146×72×7.3mm(縦×横×厚さ)、重量は152g。
Xperia Z3 Compact SO-02G
4.6型で1,280×720ドットの「Xperia Z3 Compact」は、Z3の技術と性能を搭載しながら、片手でも快適に使えるというソニーモバイルのコンパクトモデル。本体はIPX5/8、IP6X対応の防水、防塵仕様。カラーはホワイト、ブラック、オレンジ、グリーンの4色。
Z3と同様に、ハイレゾ音楽再生やDSEE-HX、デジタルノイズキャンセリングなどの機能を搭載。2,070万画素のカメラを備え4K動画撮影やISO 12800の高感度撮影、電子式手ブレ補正「インテリジェントアクティブモード」にも対応する。PS4のリモートプレイにも対応する。
バッテリ容量は2,600mAh。NFCやWi-Fi Miracastに対応。外形寸法は127×65×8.6mm(縦×横×厚さ)、重量は129g。
RICOH GRとカメラ機能で協力。「AQUOS ZETA SH-01G」
5.5型/1,080×1,920ドットのフルHD IGZO液晶を採用し、超狭額縁のEDGESTデザインが特徴のシャープ スマートフォン。前面にはプリズムのように輝く透明フレームを、側面には滑りにくいヘキサグリップシェイプを採用している。カラーはインディゴ、シアン、ホワイト、コーラルの4色。
カメラは、1,310万画素の裏面照射型CMOSで、光学式手ブレ補正機能も装備。新たにデジタルカメラ「RICOH GR」の開発メンバーによる画質改善認証プログラム「GR Certified」を取得。レンズや画像処理などの高い基準をクリアし、美しい写真撮影が可能という。4K動画撮影に対応し、手ぶれ補正は動画撮影にも効果を発揮する。
構図をアドバイスする「フレーミングアドバイザー」や、「リアルタイムHDR」、「全天球撮影」機能も装備。インカメラは、複数人で一緒に取れるワイド撮影に対応し、タイマー撮影機能も装備。画素数は210万画素。高品位モードや背景ぼかし機能も備えている。
出勤前に「傘を忘れないでくださいね。」、電池が減ると「お腹がすきました」など、感情があるかのように話しかける「エモバー」も搭載。人工知能「ココロエンジン」により対話機能を実現しており、センシング技術により自宅と外を区別し、外では声を出さずにそっと画面に表示するなどの制御が行なわれる。
IPX7/5相当の防水機能も装備。ワンセグ/フルセグの視聴/録画にも対応。バッテリ容量は3,300mAh。IGZOの効果と大容量バッテリで3日間の電池持ちを実現する。外形寸法は141×76×8.9mm(縦×横×厚さ)、重量は未定。
また、SH-01Gとほぼ同仕様で、Disney Mobileブランドで展開するDisney Mobile on docomo SH-02Gも発売。ミッキー&ミニーのシルエットや、イヤフォン端子につけるスマホピアスなどを同梱。「アナと雪の女王」の主題歌「Let It Go」と東京ディズニーシーのショー「Fantasmic!」の楽曲をイルミネーションバージョンでプリインストールしている。
WQHD液晶の「ARROWS NX F-02G」
5.2型/1,440×2,560ドットのWQHD液晶を採用した富士通製スマートフォン。フルHDの1.8倍の画素数は570ppiの高精細を活かして、立体感ある映像再現などが可能という。液晶は広視野角のIPSで、直射日光下で画面を見やすく調整する「スーパークリアモード」も搭載している。
2,070万画素の裏面照射型CMOSイメージセンサーを装備し、高精細液晶を活かした写真/動画撮影が可能。ハイレゾオーディオ再生対応のほか、通常の音源もDolby Audioによる迫力ある音質で再生できる。IPX5、8、IP5X相当の防水、防塵性能を有している。ワンセグ/フルセグの録画にも対応する。
インカメラは240万画素。バッテリ容量は3,500mAh。外形寸法は145×74×9.5mm(縦×横×厚さ)、重量は未定。カラーはブラック、ホワイト、オレンジ。
GALAXY S5 ACTIVE SC-02
5.1型/1,080×1,920ドットの有機ELディスプレイを採用し、MIL規格対応の耐衝撃性能を備えたSamsung製のタフネススマートフォン。スマホトップクラスというIPX5/7、IP6X相当の防水、防塵機能を有しており、汚れた場合は水道の水で洗い流すことができる。スキーやスノボでも利用できる。
ハイレゾ再生や、1,600万画素CMOSによる動画/写真撮影に対応。高速オートフォーカス約0.3秒を実現している。ホームボタンを含めた3つのボタンをハードウェアキーで実現しているため、手袋をしていても、濡れた手でも操作可能。側面のアクティブキーでは、コンパスや気圧計などの「アクティビティゾーン」を呼び出せる。
インカメラは210万画素。バッテリ容量は2,800mAh。外形寸法は145×74×9.2mm(縦×横×厚さ)、重量は約171g。カラーはGamo Green、Titanium Gray。
GALAXY Note Edge SC-01G
5.6型/(1,440+160)×2,560ドットの曲面有機ELディスプレイを採用したスマートフォン。メイン画面とは別に動く「エッジスクリーン」の採用により、受信通知や情報確認などが可能となる。カラーはCharcoal Black、Frost White。
カメラは1,600万画素の裏面照射型CMOSと、370万画素のインカメラを採用。ペンによる文字入力に対応。ドコモスマートフォン最速という2.7GHzのクアッドコアCPU(APQ8064)を搭載。3つのマイクを使ったノイズキャンセラー機能で、VoLTEの通話音声の音質を向上している。8方向の音を拾って高音質なボイスレコーダとしても利用できる。
バッテリは3,000mAh。外形寸法は151×82×8.5mm(縦×横×厚み)、重量は約177g。防水防塵には非対応。
タブレットについては別記事で紹介する。また、各機種の詳細や新サービスについてはケータイWatchで紹介している。
ドコモの'14-'15冬春モデルは全機種ハイレゾ対応
NTTドコモの加藤薫社長は、'14-'15冬春モデルについて、「スマートフォン/タブレット全9機種がハイレゾ再生対応」、「スマホ全7機種はVoLTEに対応」などの特徴を説明。ハイレゾ対応については、「CDを超えるクリアな音質が新モデル全機種で楽しめる。また、docomo selectでもハイレゾ対応のヘッドフォンを用意している。ぜひ、臨場感のあるサウンドを楽しんで頂きたい」と述べた。ハイレゾ対応ヘッドフォンとして、ソニーの「MDR-10RC」をドコモショップなどで販売する。
また、スマートフォン向け放送のNOTTVに、BS/CSで放送中のアニメ専門チャンネル「アニマックス」など6チャンネルが見られる「NOTTVパック」を'15年4月より追加。NOTTVの月額利用料400円に235円を追加すれば、現在放送中の有料放送2チャンネルと合わせて、計8チャンネルが視聴できる。
新サービスとして、機能素材「hitoe」を利用したウェア型のデバイスで心拍数計測などを行ない、アプリでトレーニング支援を行なう「Runtastic for docomo」や、3G通信機能を搭載した子ども向け腕時計型ウェアラブル端末による見守りサービス「ドコッチ」を紹介。従来の「iコンシェル」や「しゃべってコンシェル」も機能が強化され、スマホの利用状況に応じた情報の提供が受けられるほか、キャラとの会話が可能。その他にも、パイオニアのLTE対応車載ミラー型端末を使ったドライブ支援サービスも予定している。
発表会には、ドコモのCMに出演中の渡辺謙さんや、掘北真希さん、石原さとみさんが、それぞれ新モデルを持って登場。堀北さんはXeperia Z3 Compactについて、「女性の手にフィットするサイズ。自分の持っている曲を、ハイレゾ並みの音質で聴けるところもいい」と評価。石原さんは「AQUOS ZETAはフレームが細くて画面が大きい。カラーも4色あって、背面の質感も楽しめる。今日の私のスカートの色に近い、シアンという色がオススメ」とした。
渡辺さんはGALAXY Note Edgeについて、「インカメラを使って自分撮りをする機会が増えているが、この機種は側面のディスプレイに操作ボタンが出るので、自分撮りがしやすい」とお気に入りのポイントを説明。その後、渡辺さんのGALAXY Note Edgeを使い、加藤社長も含めた4人で実際に自分撮りを行ない、インカメラの性能や操作性をアピールした。