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HTC、潜望鏡のようなフォルムで146度レンズ採用の新カメラ「RE」。「自撮り最高」のスマホも

 HTCは8日(米国時間)、潜望鏡のようなフォルムを採用し、146度の広角レンズを採用、防水で1080p動画が撮影できる新感覚カメラ「RE」を発表した。10月下旬から米国で発売予定で、以降、その他の国や地域でも販売を予定している。米国向けには専用サイトで、199.99ドルにて予約を受け付けている。

潜望鏡のようなフォルムを採用した「RE」

 また、スマートフォンDesireシリーズの最上位機種「Desire EYE」も発表。フロント/リアどちらも1,300万画素のカメラを備えている。さらに、高機能画像処理ソフトウェア「EYE Experience」も発表した。

潜望鏡のようなフォルムのカメラ「RE」

 縦長の円柱形で、先端のカメラ部が横に曲がったフォルムの防水カメラ。グリップセンサーを備えており、手にするとカメラが起動するため、電源ボタンが無い。大きなシャッターボタンを備え、短く押すと静止画、長押しで動画が撮影できる。

 HTCのPeter Chou CEOは、「撮影・画像に対する考え方の再定義に力を注いだ。これまでのようにカメラに捉われてファインダー越しに世界をのぞく事から解放され、その瞬間を体感する事を可能にする」と説明している。

 1,600万画素のCMOSセンサーを搭載、レンズは146度の広角、F値は2.8。ファインダーなどは無い。1080pのビデオ撮影が可能で、スローモーション撮影やタイムラプス撮影機能も備えている。

大きなシャッターボタンを搭載
底部

 IEEE 802.11b/g/nの無線LAN機能と、USB端子を装備。本体に256MBのメモリを内蔵するほか、microSDカードスロットも装備。バッテリ容量は820mAhで、静止画は1,200枚、動画は1時間40分の撮影が可能。

 AndroidとiOS向けに「RE」アプリを用意。撮影した静止画・動画をクラウド上にアップロードできる。さらに、「RE」アプリと連動した共同動画編集アプリ「Zoe」を使うと、撮影したデータから、手軽にハイライトビデオを作成できる。ZoneはSNS機能も備えており、コミュニティで友人などと作品を共有する事も可能。

 また、アプリからREカメラを遠隔操作する事もでき、スマートフォンをファインダーのように使うこともできる。

 今後はYouTubeでのストリーミング配信機能も追加予定。また、REカメラのAPI/SDKはオープンで提供されるという。

Desire EYEとEYE Experience

 「史上最高の自撮り写真向けスマートフォン」と位置づけられており、1,300万画素のフロント/リアカメラを搭載。BSIセンサーを使い、暗い環境での撮影に対応。二段階カメラキーでフォーカスロックもできる。さらに、表裏のカメラにインテリジェント・デュアルLEDフラッシュを装備する。

HTC Desire EYE

 マイクは3基搭載し、通話やビデオ通話の音質を向上。ディスプレイは5.2型のフルHD。防水機能も備えている。

 ソフトウェアの「EYE Experience」は、ビデオ通話の品質やパフォーマンスを格段に向上させるというもので、顔追跡機能を使い、通話している人が常に画面の中に映るよう維持。同じ部屋にいる4人までを簡単に追跡できるという。

 フロントとリアの2つのカメラで同時に撮った写真やビデオを一つに組み合わせて分割表示する機能や、フロントカメラで撮影した写真やビデオから切り取った自分の映像を、メインカメラで撮影したシーンに配置するといった事も可能。「チーズ」の声でシャッターを切る機能なども備えている。

(山崎健太郎)