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Aurisonics登場。McIntosh初、25万円のヘッドフォン「MHP1000」

 10月25日(土)と26日(日)の2日間、東京・中野の中野サンプラザで開催されている「秋のヘッドフォン祭 2014」。AV機器の専門店フジヤエービックが主催するイベントで、各社の新製品が展示、試聴もできる。ここではMaIntoshの新ヘッドフォンや、Etymotic Researchの新イヤフォン、新たに取り扱い開始したAurisonicsなど、完実電気ブースを中心にレポートする。

会場は中野サンプラザ

McIntosh初のヘッドフォン「MHP1000」

 PCオーディオコーナーにおいて、McIntosh初のヘッドフォン「MHP1000」を参考展示。12月発売予定で、価格は25万円。同社は初のヘッドフォンアンプ 「MHA100」(50万円)も発売しているが、それと組み合わせての試聴ができる。

左がヘッドフォンアンプ 「MHA100」、青いケーブルで接続されているのがヘッドフォン「MHP1000」

 ヘッドフォンにおいても「スムーズで芳醇な聴き疲れしない伝統のマッキントッシュサウンドを楽しめる」としており、ハウジングは密閉型。ユニットはダイナミック型。ヘッドバンドとイヤーパッドにはナチュラルレザーを使用している。

 ヘッドフォンは黒を基調としたカラーリングだが、ユニークなのはケーブルが鮮やかなブルーであり、McIntoshのコンポではお馴染み、ブルーアイズメーターを連想させるカラーになっている事。ケーブルは着脱可能で、モノラルミニ端子を使っている。

 会場で試聴したところ、beyerdynamicのヘッドフォンを連想させるような非常に高解像度で精緻な描写。同時に、McIntoshらしい艶のある響きも感じられ、高い描写力と、旨味のある再生を両立した実力派モデルだと感じられた。

McIntosh初のヘッドフォン「MHP1000」
ヘッドフォンアンプ 「MHA100」

新たに取扱を開始するAurisonics

 注目は、新たに取扱を開始する米Aurisonics(オーリソニックス)の製品。イヤフォン3モデルが11月7日に発売される。詳細は既報の通り。

 価格はオープンプライス。店頭予想価格は、14.2mm径ダイナミックドライバ×1とバランスド・アーマチュア(BA)ドライバ×2を搭載したハイブリッド型「ASG2.5-RED」が74,000円前後。

 14.2mm径ダイナミック×1、BA×1の「ASG1PLUS-BLACK」が49,800円前後。5.1mm径ダイナミック×1の「ROCKETS」が27,500円前後。

ASG2.5-RED
ASG1PLUS-BLACK
ROCKETS

 米国テネシー州ナッシュビルに本社を構えるオーディオブランドで、社名はラテン語で耳を意味するAurisと、英語で音などを意味するsonicを合わせたもの。

 3機種共通の特徴として、熱で変形するサーモプラスティックエラストマー製のイヤーピースを同梱。耳の中に入れると体温で変形し装着性を高める。

 最上位の「ASG2.5-RED」は、低域のボリュームの調整機構を搭載。好みの帯域バランスに調整できるようになっている。

Etymotic Research

 約5年ぶりとなる新イヤフォン「MK5」が展示されている。11月下旬発売で、価格はオープンプライス。店頭予想価格は7,380円前後。詳細は既報の通り。

 ドライバはダイナミック型で、遮音性の高さが特徴。再生周波数帯域は20Hz~15kHz、最大出力音圧は120dB SPL。インピーダンスは32Ω。イヤーチップは、3フランジのクリアとフロストを各1ペアと、フォームチップ1ペアの合計3種類が付属する。

新イヤフォン「MK5」

Shure

 Shureのブースでは、11月下旬から発売する新ポータブルヘッドフォン「SRH144」、「SRH145」、「SRH145+」が展示されている。価格はオープンプライス。「SRH144」はセミオープン型、「SRH145」は密閉型で店頭予想価格はいずれも5,480円前後。「SRH145+」はSRH145にスマートフォン対応のマイクやリモコンを追加したモデルで、店頭予想価格は6,480円前後。詳細はニュース記事を参照のこと。

Shureブースの新ヘッドフォン

 SRH144はセミオープン型で自然なサウンドと快適な装着感を実現し、高域も強化。SRH145は密閉型で外部音を遮断し、重低音再生が特徴という。ドライバ径はいずれも36mmだ。

 ダイナミック型MicroDriverを搭載したイヤフォン「SE112」に新たに追加されるリモコンタイプ「SE112m+」も展示されている。3ボタンのマイク付きリモコンがケーブルに搭載されており、iPhone/iPad/iPodを操作できる。10月23日発売で、価格はオープンプライス。店頭予想価格は6,480円前後。

 Shure製品を試聴した人に、オリジナルグッズがもれなく当たる抽選会も実施している。

密閉型の「SRH145」
リモコンマイクを搭載したイヤフォン「SE112」
試聴した人にオリジナルグッズがもれなく当たる抽選会も実施

フルテック

 Alpha Design Labs(ADL)ブランドの新製品として、11月発売予定のヘッドフォン「H128」を展示している。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は4万円を切る見込み。カラーはブラック、ブラウン、ネイビーを用意する。

新ヘッドフォン「H128」
ブラウンモデル

 40mm径の特殊高性能マグネットを使ったドライバーを搭載。振動板はPEELフィルムで、折り目形状を独自設計している。内部のL/R連結ケーブルにOCCを使用。細部にわたって音質向上を徹底したとする。ケーブルは交換可能で、交換用ケーブルと変換プラグが最初から付属する。再生周波数帯域は20Hz~20kHz、インピーダンスは68Ω、重量は約150g。

 年内発売を予定している「GT40α」は、192kHz/24bitのPCMデータに対応したUSB DAC兼ヘッドフォンアンプ。アシンクロナスモードやASIOに対応し、DAC/ADC用チップとして、シーラス・ロジックのCS4270を採用している。

 MM/MC両対応のフォノイコを搭載しているのが特徴で、レコードプレーヤーと接続し、再生音をデジタルでPCに取り込み、保存する事もできる。外形寸法は150×111×57mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約650g。

USB DAC兼ヘッドフォンアンプ「GT40α」
11月発売予定のヘッドフォン変換延長ケーブルの「iHP-3563」(0.25m 6,800円/1.5m 12,000円)など、ケーブルの新製品も展示している

ポーカロライン

 MICRO SHARのUSB DAC搭載ポータブルアンプ新製品「G3」を参考展示している。発売日や価格は未定。ヘッドフォン祭の来場者からの意見もフィードバックさせて完成させたいという。

 薄い筐体が特徴。DACチップにはESSのSABRE Reference 32bit DACを採用。DSD 5.6MHz(DoP/Native)、PCM 384kHz/32bitまでの再生ができる。出力はステレオミニ×1で、550mW×2ch(16Ω)。16~600Ωに対応。ステレオミニのアナログ入力も1系統備えている。

MICRO SHARのUSB DAC搭載ポータブルアンプ新製品「G3」
筐体は薄型。ゲイン切り替えなどを備えている

NuForce

 NuForceブースでは、ヘッドフォンの「HP-800」や、初のBAイヤフォン「PRIMO 8」などの現行モデルを紹介しているほか、2つの新製品も参考展示。1つは、Icon uDAC3を彷彿とさせる小型のUSB DAC兼ヘッドフォンアンプ。表面には「Encore」というブランドが記されている。

 さらに、スマートフォンのような外観のバッテリ内蔵、USB DAC兼ヘッドフォンアンプも参考展示。大きな特徴はUSB接続だけでなく、無線LAN接続で音楽ファイルの伝送、再生ができるという。いずれも発売日や価格は未定だ。

小型のUSB DAC兼ヘッドフォンアンプ
バッテリ内蔵、無線LAN対応のヘッドフォンアンプ
ヘッドフォンの「HP-800」

バッファロー

ハイレゾオーディオ向けブランド「DELA」のNAS。PS AudioのUSB DACと組み合わせて再生デモを行なっている

 バッファローのブースでは、ハイレゾオーディオ向けブランド「DELA」(デラ)のNAS「N1Z」、「N1A」に関連し、今後の無償アップデートで追加予定のUSB DAC直接接続機能をデモしている。アップデートの時期は未定。

 アップデートを行なうと、NASに保存したハイレゾ楽曲を、USB接続したDACで直接アナログ変換し、出力できるようになる。会場ではN1シリーズとPS AudioのUSB DAC「DirectStream DAC」を接続し、タブレットアプリから192kHz/24bit PCM音源や5.6MHz DSD音源などを再生するデモを行なっている。

 また、1TBのポータブルHDD、ミニステーション「HDW-PD1.0U3」のユニークな活用方法も提案。iriverのハイレゾプレーヤー、AK240と無線LAN経由で連携し、HDD内のハイレゾ楽曲を、AK240から再生するデモを実施。伝送にはDLNAを利用。AK240だけでなく、スマートフォンからもuPnPアプリで再生ができるという。

1TBのポータブルHDD、ミニステーション「HDW-PD1.0U3」と、AK240を組み合わせているところ
HDW-PD1.0U3

ラトックシステム

 無線LAN対応のSDカードリーダとして発売している「REX-WIFISD1」という製品を、11月上旬にDLNAに対応させると予告。SDカードやUSBメモリなどを接続し、無線LAN経由でそれらのストレージにアクセスできる製品だが、ファームウェアアップデートにより、DLNAサーバー機能を追加するという。

 これにより、スマートフォンやタブレットなど、無線LAN経由での音楽再生に対応した機器と連携できるようになり、「REX-WIFISD1」を持って外出し、屋外でDLNA再生を楽しむ利用提案を行なっている。ファイルサイズが大きなハイレゾ楽曲では、サーバーとスマホをあまり離さずに使うなど、伝送速度を高速に維持して音切れを防ぐ工夫も紹介している。

 なお、WebDAVでのファイル配信には既に対応しており、WebDAV対応のアプリから楽曲を再生する事も可能だ。

「REX-WIFISD1」とAK240の連携シーン

(山崎健太郎)