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EvoAria、“究極のAndroid DAP”を謳う約112万円の「EvoOne Ti」「EvoOne Cu」

EvoAriaのDAP「EvoOne Cu」、「EvoOne Ti」

オリオラスジャパンは、2025年に中国・広東省中山市にて設立されたハイエンドオーディオブランド・EvoAriaの取扱を開始。DAPの「EvoOne Ti」と「EvoOne Cu」を発売する。予約開始日はEvoOne Tiが25日9時、EvoOne Cuは未定。価格はオープンで、市場想定価格はどちらも112万2,000円前後。発売予定日は、EvoOne Tiが5月2日、EvoOne Cuが6月末頃。両モデルそれぞれ、全世界199台限定。

EvoAriaは、ポータブルオーディオおよびハイエンドオーディオの分野で数々の製品開発に携わってきた熟練のエンジニア陣と、技術・市場の両面を深く理解する創設者の知見を結集し立ち上げたという。

「EvoOne Ti」、「EvoOne Cu」

ブランド名のEvoAriaは、「Evolution(進化)」と「Aria(叙情的な独唱)」を組み合わせたもの。「技術の進化そのものを目的化するのではなく、音楽が本来持つ情感や空気感、そして聴き手の感性に届く力をいかに高い完成度で再現するか。その思想がEvoAriaの製品開発に一貫して息づいている」という。

DAPの「EvoOne Cu/EvoOne Ti」は、「ハイエンドオーディオ歴30年の熟練チームが、既存のポータブルDAPの妥協点や常識枠を理解したうえでなお、これまでの限界を全面的に超え、音そのものをゼロから見つめ直す“真の進化の第一歩”として開発した」としており、「究極のAndroid DAP」を謳っている。

デュアルNutube 6P1を用いた真空管プリアンプと完全ディスクリート出力段を組み合わせたトリプル・アナログ・アーキテクチャ、AK4191EQ×2 + AK4499EXEQ×4によるフルバランスDAC構成、自社開発の8系統I/V変換、完全差動フルディスクリートアンプを搭載。

「情報量、駆動力、純度を徹底的に追求。本物と錯覚するほどの実在感を伴う音楽体験を提供する」という。

さらに、最上位SoCであるQualcomm「QCS8550」も搭載。16GB RAM、512GB内蔵ストレージを備え、快適な操作性も実現した。

PCBレイアウトや電源回路、グラウンド設計に至るまで、CuとTiそれぞれに完全な専用設計を施している。

DAC段には、並列差動DAC×独自開発8系統独立I/V変換を搭載。ポータブルの枠を超えた並列差動デコードシステムを構築している。

DACセクションはAKMの、2基のAK4191EQと、4基のAK4499EXEQを核とした並列差動DAC構成を採用。これに、自社開発のI/V変換を組み合わせている。

各AK4499EXEQをMONOモードで動作させ、完全バランス伝送を徹底。そこから取り出された電流出力信号を、据え置き型のハイエンド機に比肩するという、独自開発の8チャンネル独立I/V変換段へと受け渡される。

信号を細分化して並列処理することで、ノイズを相殺し、正確な音声信号を後段に配置したLPF、バッファー、完全対称ディスクリート増幅段へと整流する。

ADI製オペアンプ「AD8620ARZ」を2基搭載し、4チャンネル構成のローパスフィルター回路を採用。優れた低ノイズ性能により信号の純度を丁寧に整えることで透明感の高いクリーンな信号経路と、静けさに優れた背景表現を支えている。

信号への負担を抑えながら一貫した音質性能を支えるため、JRC製「MUSES72320」ボリュームコントロールチップを2基搭載した。フルバランス4チャンネル構成のハードウェア式ボリューム/ゲイン制御システムを採用。高精度な制御により従来のデジタル音量調整で生じやすいノイズの蓄積や信号歪みを効果的に抑えている。

EvoOneの増幅回路はディスクリート構成で、JFETデュアル入力段、トランジスタによるドライバ段と出力段の3ステージで構成され、すべてが完全対称構造で設計されている。

信号の正半周期と負半周期に対して全く同一の回路を用いて個別に増幅するこの完全差動回路を成立させるため、大量のJFETやトランジスタを慎重に時間をかけて試験・測定し、電気的特性が完全に一致した素子のみを厳格にペアリングし、同一個体に組み込んでいる。

全段フルディスクリート・高線形トポロジーを基盤に、各段独立の超低ノイズ電源、超低ESRフィルタリング、DCサーボ、厳格な温度制御設計といったエンジニアリングを組み合わせることで、歪みとノイズを発生源から抑制した。

真空管+トランジスタのハイブリッドモードに加え、P/P+/TURBO出力切替、Class A/AB切替、真空管電圧2段階切替などが可能。「高精度なNon-NFB回路がもたらす透明で果てしなく広がる音場か、ループ遅延や位相歪みを抑制するNFB補正をドライバ段に局所的に導入する手に取るような濃密な音か。求める音楽表現に応じた究極の選択が可能」という。

「Non-NFB」では、「透明感が高く自然な広がりを備えたサウンド。 開放感あふれる広がりとワイドな音場表現により、ゆったりと心地よく音楽を楽しめるリスニング体験をもたらす」とのこと。さらに、ループ遅延や位相ずれを抑制。「立ち上がりの良いダイナミックな表現と優れた制動感を両立。中域には厚みをもたらし、音楽表現にはより深い実在感をもたらす」という。

アンプの動作モードは、Class A/ABで切り替えできる。Class Aでは歪みがなく、より滑らかな信号再現性を実現。 Class ABは、信号により適宜A級動作とB級動作を切り替えるため電力消費を抑えながら優れた音質と力強いダイナミクスを両立するという。

電源部には多段独立電源システムを採用。高出力なA/AB級アンプや真空管回路、DAC、FPGA、クロックといった各回路ブロックが、それぞれに最適な条件で動作できるよう各セクションごとに選定された高品質な素子が電源の質を整えている。メイン電源にはELDC方式のフラッグシップ級スーパーキャパシタも採用。大容量の電源リザーバーとして機能し、瞬間的な電流要求にも余裕を持って応えるとのこと。

9V以上の外部DC入力による「DC Mode」にも対応。バッテリーを介さず外部電源から本体を直接駆動でき、安定性と内蔵バッテリーの長期運用の実用性にも配慮している。

「EvoOne Ti」、「EvoOne Cu」

EvoOneの筐体は、物理的、電気的特性を活かすためチタン(EvoOne Ti)と銅(EvoOne Cu)という2種の素材を用意。CuとTiでは、導電性、電磁シールド性、機械的特性に明確な差があり、「その差が回路の動作環境に影響し、最終的には音のキャラクターとして表れると捉えた」という。

そのため、内部を同一の設計仕様でまとめるのではなく、共通プラットフォームのもとで素材ごとにPCBレイアウトや電源・グラウンド設計まで作り分けている。

Ti版は、航空グレードTC4チタン合金の軽量性と高剛性を活かし、透明感と伸びやかさを磨き上げる専用設計。Cu版は、高純度真鍮の導電性とシールド性を積極的に取り込み、深い静寂と淀みのないダイナミクスを引き出す専用設計とのこと。

USB Audio、S/PDIF、I2Sを含む多彩なデジタルオーディオ出力に対応。USB Audioは双方向伝送をサポートし、出力ではPCM 768kHz、DSD512まで対応。

Line OutとPre-Outを共有設計とし、3.5mmと4.4mmのアナログ出力を搭載。トリプルアナログオーディオアーキテクチャーの切替によって音の好みの選択が可能。4.4mmヘッドフォン出力は、最大6.4V 200Ωの出力レベルを確保している。

Wi-Fi7、Bluetooth 5.3に対応。UATからSBCまで各種コーデックをサポート。HiByCastアプリを使えば、リモートコントロールに対応。スマートフォンやタブレットから音楽ファイルの管理、ライブラリの閲覧・検索、再生操作、音量調整までコントロールできる。