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シャープ、第2四半期は純利益65億円。IGZO液晶の下期売上は約10倍へ

 シャープは31日、2014年度第2四半期(7〜9月)の連結業績を発表した。売上高は前年同期比3.6%減の7,070億円、営業利益は同20.3%減の245億円、経常利益は同1.3%増となる162億円の黒字。当期純利益は同52.2%減となる65億円の黒字を確保した。

第2四半期の連結業績
デジタル情報家電部門の実績

 デジタル情報家電部門の上期実績は、液晶テレビや携帯電話の売上台数/金額がともに減少。液晶テレビは北米や中国で台数を伸ばしたが、アジアや中近東における景気減速や政情不安、国内の消費増税反動減などが影響したとしており、売上台数は360万台(前年同期比2.4%減)、金額は1,891億円(同2.5%減)。携帯電話は海外メーカーとの競争激化により、241万台(同0.5%減)、859億円(同1.8%減)となった。収益については、IGZO液晶搭載スマホの投入などで増益となった。

 液晶テレビの今後の取り組みについては、4Kモデルやクアトロン プロなどの大型/高精細化戦略を進めるほか。地域特性に合わせた商品展開や欧州における構造改革の推進を掲げている。

 液晶部門は、スマホ向けの中小型が伸長。上期の売上高は4,609億円で前年同期比3.7%の減少だったが、営業利益は208億円の黒字(同2.4倍)となった。IGZO液晶の採用が22社に拡大し、上期売上は前年同期比約7倍に増加。下期は27社が採用する見込みで、前年同期の約10倍までの売上増を予測している。また、亀山第2工場の中小型比率は第2四半期平均で40%に高まり、下期は平均50%に到達すると見ている。スマホ向け液晶の高精細化も引き続き進展し、'14年度は収益性の高い高付加価値/高精細ゾーンが大半になるとの予測を示している。

 連結業績予測は、売上高を下方修正し、前回の3兆円から、2兆9,000億円とした。一方で構造改革による収益改善などを理由に、営業利益は1,000億円、経常利益は500億円、当期純利益は300億円でそれぞれ据え置いている。

液晶部門
IGZO液晶の売上拡大
亀山第2工場の中小型比率推移

(中林暁)