ニュース
Nexus 6は12月上旬国内発売、Android 5.0でUSB Audio Class 2.0対応。Google新製品続々
(2014/11/12 16:44)
Googleは、Android OSの最新バージョンAndroid 5.0 Lollipop(コードネーム:Android L)を搭載した最新スマートフォン「Nexus 6」などの発売時期を発表。Google Playにおいてモトローラ製のスマホ「Nexus 6」を12月上旬より発売するほか、12日よりAndroid Wear搭載スマートウォッチ「LG G Watch R」を発売開始したことなどを案内した。
11日に開催したプレス向けのタッチ&トライイベントで案内したもの。なお、10月の発表において、既存モデルのNexus 5/7/10向けにもAndroid 5.0を数週間以内に公開すると予告していたが、13日より順次配信開始することとなった。
【追記】Googleから正式発表が行なわれたため、Nexus 5/7/10向けのAndroid 5.0提供開始日時として「13日より順次公開」と追加しました。(11月13日12時20分)
【訂正】記事初出時、Nexus 5/7/10向けのAndroid 5.0を「13日より順次公開」としていましたが、Googleから訂正があったため、削除しました(11月12日19時41分)
Nexus 6はUSB Audio Class 2.0対応。VRヘッドセット「CardBoard」も展示
スマートフォン「Nexus 6」と、タブレット「Nexus 9」は、最新のAndroid 5.0を搭載。国内でも近日発売と予告していたが、今回発売時期を案内した。Nexus 6は12月上旬より発売し、価格は75,170円(32GB)、85,540円(64GB)。Nexus 9は既に販売を開始しており、価格は43,090円(16GB)、49,570円(32GB)。Nexus 9のLTE版も近日発売予定で、価格は64,690円(32GB)。
Nexus 6は5.96型/1,440×2,560ドット(493 ppi)の有機ELディスプレイを採用。カメラを強化し、F2.0レンズで動画/静止画対応の光学式手ぶれ補正も装備。画素数は1,300万画素。4K/30fpsの動画撮影にも対応。HDR+撮影も可能なGoogleカメラ(プリインストール済み)の自動調整機能も備える。前面にはデュアルスピーカーを備え、本体でステレオサウンドを実現している。
「Nexus 9」は、従来モデルのNexus 10より一回り小さく、片手でも持ちやすくした8.9型のHTC製のタブレット。2,048×1,536ドットのIPS液晶(4:3)を搭載。カメラはF2.4レンズで800万画素のリアカメラを備え、動画は最大フルHDとなる。
Android 5.0の最新情報として、オーディオ関連ではUSB Audio Class 2.0をサポートしていることも明らかにした。OTG(On The Go)ケーブルを介して対応のUSB DACなどと接続し、ハイレゾなどの高音質なオーディオもデジタル出力できるという。
日本での発売は決まっていないが、Nexus 6を使って3DのVRヘッドセットが作れるボール紙製の「CardBoard」も会場に展示。組み立て式のゴーグルのような形で、CardBoardアプリをインストールしたNexus 6を前面部に収納すると、立体視のコンテンツが楽しめる。
Android Wearのスマートウォッチ「G Watch R」
LG製のAndroid Wear搭載スマートウォッチ「G Watch R」は、33,900円で11月12日より発売開始した。このほかにも、11月下旬より順次発売予定のソニー製「SmartWatch 3」(実売25,000円前後)や、ASUS製「ZenWatch」(32,184円)などを展示していた。
これらのスマートウォッチ型Android Wear端末は、Androidスマートフォンと連携して、スマホに届いたメッセージを表示したり、音声入力で返信するといったことが可能。スマホ側で登録したスケジュールの通知なども行なえる。歩数や心拍のモニタリングも可能(心拍数の確認には対応デバイスが別途必要)。
スマホの音楽機能と連携し、スマホの音楽プレーヤーを音声などで操作可能だが、これにはスマホアプリ側の対応が必要で、海外で展開されている聴き放題の「Google Play Music」では利用できるが、日本では同サービスが提供されていないため、現時点では音楽の連携はできない。ただし、サードパーティ製アプリでも、今後Android Wear向けの音楽機能が提供されれば、スマートウォッチとの連携ができるようになる。
ChromecastはHulu対応。高速動作のChromebookも披露
Chromecastは、既報の通り8日から動画配信サービスの「Hulu」に対応。これにより、スマートフォンなどのHuluアプリで検索/再生した番組をChromecast経由でテレビなどに出力可能になった。
操作は、まずスマホ側のChromecastアプリで、テレビにHDMI接続したChromecast本体とWi-Fi接続。その後、Huluアプリに切り替えて再生したいコンテンツを選び、接続したChromecastで再生するように指示する。再生中は、スマホから音量調整も可能。
国内でもコンシューマ向け販売が開始されたWebブラウザベースのパソコン「Chromebook」も展示された。デルが「Chromebook 11」(31,980円)を11日から発売したほか、エイサー「C720 Chromebook」は11月13日、ASUS「Chromebox」と「Chromebook C300MA」は12月中旬より発売される。
LinuxベースのChrome OSを搭載し、WebブラウジングやWebアプリの利用を想定。データをクラウド上に保存し、10秒という高速起動や、デバイス間での同期が簡単に行なえることなども特徴。クラウドストレージのGoogleドライブ100GBを、2年間は無料で使える。Androidアプリとの連携についても今後進めていく見込み。