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松竹、「吸血鬼ゴケミドロ」や、寅さんとも戦った「宇宙大怪獣ギララ」など4作を初BD化
(2014/12/2 15:30)
松竹は、「あの頃映画 the BEST 松竹ブルーレイ・コレクション」のシリーズとして、和製ホラーの「吸血鬼ゴケミドロ」(SHBR-0264)、「男はつらいよ」の寅さんと戦ったこともある「宇宙大怪獣ギララ」(SHBR-0263)、「震える舌」(SHBR-0261)、「異人たちとの夏」(SHBR-0262)の4作品を12月3日に初Blu-ray化する。価格は各3,300円。
「吸血鬼ゴケミドロ」(1968年)は、地球外生命体の吸血生物ゴケミドロが登場する映画。墜落した旅客機を舞台に、正体不明の吸血鬼の恐怖と、ぶつかり合う生存者同士の醜いエゴ、腹黒い政治家、当時のベトナム戦争を反映して盛り込まれた反戦メッセージ、世界が破滅へと向かっていくパンデミックなどが描かれる。
「宇宙大怪獣ギララ」(1967年)は、「昆虫大戦争」(1968年)を手掛けた二本松嘉瑞監督による作品で、大船撮影所に特殊ステージを建造。フィルム合成などを研究して製作された、松竹初の本格的特撮作品。「男はつらいよ 寅次郎真実一路」では、夢のシーンで寅さんと戦う相手としても登場している。
「震える舌」(1980年)は、少女と両親の闘病記を、「砂の器」や「八つ墓村」の野村芳太郎監督がホラー映画テイストで纏め上げた異色のカルト映画。当時5才の子役の圧倒的な演技も映画ファンの間で話題となった。BD化にあたっては、撮影監督の川又昻氏が監修したHDマスターから、新たに傷やホコリを修正するなど手を加えた最新のHDデジタルリマスター(2014)を使っている。
「異人たちとの夏」(1988)は、第一回山本周五郎賞を受賞した山田太一の小説を、市川森一が脚色、大林宣彦監督が手掛けた怪談映画。第12回日本アカデミー賞2部門(脚本賞・助演男優賞)で最優秀賞、他11部門で優秀賞を獲得。毎日映画コンクール、ブルーリボン賞など、'88年度の映画賞を独占した。BD化にあたっては、撮影監督の阪本善尚氏が監修した、HDデジタルリマスター(2014)が採用されている。