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ソニー、FM補完放送対応のラジオ3機種。キューブ/ラジカセ風/防水取っ手付きタイプ

 ソニーは、FM補完放送にも対応したラジオの新モデルとして、キューブ型のクロックラジオ「ICF-C1」、CDプレーヤーも備えた「ZS-S40」、防水タイプの「ICF-S80」の3機種を発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格と発売日は、「ICF-S80」と「ZS-S40」が2月21日で6,500円前後、7,500円前後。「ICF-C1」が2月28日で4,500円前後。

キューブ型のクロックラジオ「ICF-C1」

FM補完放送に対応

 3機種に共通するのは、FM補完放送に対応している事。AM放送局の放送区域において、災害対策のためにFM放送用周波数を用いて、AM放送の補完的放送を行なうもので、AMラジオ3社が予備免許を取得し、2015年春~秋に東京スカイツリーからFM放送を開始する予定。周波数はTBSラジオが90.5MHz、文化放送が91.6MHz、ニッポン放送が93.0MHz。空中線電力は各7kW。

 その他の地域では、富山県の北日本放送 災害と、愛媛県 松山 南海放送が昨年の12月から、鹿児島県の南日本放送 災害が今年の2月から既に開始。3月1日からは広島のRCC、山口のKRY、和歌山のWBS、秋田のABSラジオが開始予定。

 ソニーによれば、四国など、既に補完放送がスタートした地域から「補完放送の対応モデルを教えて欲しい」といった問い合わせが沢山来ており、ユーザーからの注目度が高いと判断。

 さらに、FMと比べた場合のAMの聴取頻度は、ラジオ受信機、ラジカセユーザーの中でも高く、毎日ラジオを聴き、生活の一部になっているユーザーが多いとし、補完放送がラジオの需要促進に好影響を及ぼすと判断。対応機器を強化していく。

キューブ型クロックラジオ「ICF-C1」

 FM/AMアナログチューナを搭載。受信周波数はFMが76MHz~108MHz、AMが531kHz~1,620kHz。時計表示が可能で、目覚まし機能も搭載。ブザー音だけでなく、ラジオの音で起きる事もできる。カラーはブラックとホワイトの2色。

 なお、バッテリは搭載しておらず、常時コンセントに接続して利用する。時計保持機能は備えており、コイン電池が付属する。

キューブ型クロックラジオ「ICF-C1」
操作ボタンは天面に
チューニングダイヤル

 ディスプレイの明るさは3段階から調整可能。おやすみタイマーも搭載している。スピーカーは6.6cm径で、出力は100mW。消費電力は5W。外形寸法は101×101×102mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約480g。

CDプレーヤー搭載の「ZS-S40」

 ラジカセのようなデザインのCDラジオ。カセットデッキは搭載していない。カラーはホワイト、ブラック、ブルー。

CDプレーヤー搭載、「ZS-S40」のホワイトモデル

 FM/AMシンセチューナを搭載。お気に入りのラジオ局を3局まで登録する機能を備えている。2W×2chのステレオスピーカーを搭載。8cm径のフルレンジユニットを採用する。

 CDプレーヤー部は、MP3/WMAを収録したCD-Rの再生にも対応。外部入力端子も備え、ヘッドフォン出力も搭載する。

 電源はAC駆動に加え、単2電池6本での動作も可能。AC電源時の消費電力は約13W。

 外形寸法は300×210.5×125mm(幅×奥行き×高さ)。重量は電池込みで2kg。

ブルーモデル
ブラックモデル
CDプレーヤーも装備している

防水タイプ「ICF-S80」

 取っ手を備え、お風呂やキッチンなどの突起がある場所に引っ掛けられるラジオ。IPX4防沫仕様となっており、シャワーを浴びながら聴くといった使い方が可能。FM/AMの受信周波数はFMが76MHz~108MHz、AMが531kHz~1,710kHz。

防水タイプ「ICF-S80」

 シャワーや洗い物の音に負けない音量を実現するため、スピーカーの出力は500mW。ユニットは7.7cm径を採用している。なお、スピーカーはモノラルタイプ。

 バッテリ駆動のみで、電池は単2電池×3本を使用。電池の持続時間はFM/AMどちらも約100時間。

操作ボタンは天面に
側面にボリュームダイヤル
背面

(山崎健太郎)