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TBSラジオ/文化放送/ニッポン放送のFM補完放送は12月開始、呼称は“ワイドFM”に

 災害対策のため、FM放送用周波数を用いてAM放送の補完的放送を行なう「FM補完放送」。TBSラジオ、文化放送、ニッポン放送の在京ラジオ3局は12月中に、このFM補完放送を開始する予定。本放送開始に向け認知拡大を図るため、補完放送によって魅力を増した新しいFM放送の呼称を「ワイドFM」とすると発表した。

TBSラジオのワイドFM紹介ページ

 制度上は「FM補完放送」という名称だが、「より親しみやすく、よりわかり易く伝えるため」に、ワイドFMという呼称を決定したという。

 FM補完中継局とは、AM放送局の放送区域において、災害対策や難聴対策のためにFM放送用周波数を用いて、AM放送の補完的放送を行なう中継局。

 津波や地震などの災害で送信電波塔などの放送機器が破損すると、AMラジオは放送が困難になる場合があるが、FMラジオは高台などから放送できるため、災害の影響を避けて放送できるという。さらに雑音に強いため、「いざ、という時にきちんと情報を伝えることができる」という。既に富山県や愛媛県、鹿児島県、広島などの放送局でスタートしている。

 番組内容は、AMと同じものを同時に放送する形となる。周波数はTBSラジオが90.5MHz、文化放送が91.6MHz、ニッポン放送が93.0MHz。受信にはFM補完放送受信に対応したラジオが必要となる。

(山崎健太郎)