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ミラノ発のイヤフォンブランド「NTS Audio」が日本上陸
2025年12月9日 18:00
飯田ピアノは、イタリア・ミラノ発のIEM(インイヤーモニター)ブランド「NTS Audio」の日本における総輸入代理店に就任した。年内の販売開始に向けて準備を進めているといい、日本展開開始モデルとして有線イヤフォン「ONE」「TWO」「THREE」の合計3モデルが発表されている。いずれも価格はオープン、市場想定価格は36,300円前後から。
- ダイナミックドライバー×1基「ONE」 36,300円前後
- バランスド・アーマチュアドライバー×2基「TWO」 57,200円前後
- バランスド・アーマチュアドライバー×3基「THREE」 79,200円前後
NTS Audioは、2015年にRiccardo Cherchi(リカルド・ケルキ)氏とAlessandro Mucci(アレッサンドロ・ムッチ)氏によってイタリア・ミラノで設立されたインイヤーモニターブランド。
ケルキ氏はSAE Milano卒業の音響エンジニア、ムッチ氏は聴覚補助器具の専門家で、両者のバックグラウンドを活かしてプロフェッショナルなステージ用途に特化した製品設計を行なっている。
製品では、「スタジオエンジニアやアーティストとのフィードバックループを設計に組み込み、過度な着色を避けつつ、演奏者のニュアンスがそのまま伝わるトーンバランスを追求。そのうえで、リスニング用途にも満足できる音楽的な味わいを残すことが、NTSの音作りの真骨頂と言える」とのこと。
イタリアらしい造形美を纏いつつ、機能優先のエンジニアリングに裏打ちされたデザインを採用。派手な装飾はあえて行なわず“高音質のためのミニマル”を貫く姿勢は、「プロオーディオ由来の誠実さそのもの」だという。
日本展開開始となる3モデルは、それぞれ異なるドライバー構成と内部設計を採用したもの。いずれも音の方向性がはっきりしているため、「初めての1本としても、明確な目的を持った選択にも応えられる」としている。
ONEは、1基のフルレンジ・ダイナミックドライバーを採用し、普段使いからライブまで幅広く対応するエントリーモデル。「フルレンジダイナミックの力強さとパンチ感を持ち、手軽に音の厚みとライブライクなサウンドを楽しみたい人」におすすめとのこと。再生周波数帯域は10Hz~16kHz、インピーダンスは16Ω、感度は108dB。
TWOは、バランスド・アーマチュア(BA)ドライバーを2基搭載したイヤフォンで、ニュートラル志向のバランスが特長。「BAドライバーによるバランスの良さと明瞭さが特徴で、ジャンルを問わず自然な音を求める人に適している」とのこと。再生周波数帯域は7Hz~18kHz、インピーダンスは26Ω、感度は112dB。
THREEは、3基のBAドライバーを搭載した上位モデル。パッシブクロスオーバーにより帯域ごとの役割を分担させている。低域の厚みや明瞭な中高域、スピード感のあるアタックが特長で「高解像かつダイナミックなサウンドで、音の力強さとディテールを求める人に応える」としている。再生周波数帯域は6Hz~20kHz、インピーダンスは22Ω、感度は114dB。










