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今秋提供のApple Watch用「watchOS 2」、文字盤での動画再生が可能に

 米Appleは現地時間の8日、Apple Watch向けの「watchOS 2」を今秋に提供すると発表した。新しいWatchKitにより、サードパーティのアプリ開発者はApple Watchのハードウェアをより自由に活用できるようになり、竜頭のDigital Crownをアプリで使ったり、新しいソフトウェアAPIで、オーディオや動画の再生も可能になる。例えば「Vine」のアプリで、文字盤に映像を表示する事もできるという。

サードパーティー製アプリのイメージ

 さらに、内蔵したリニアアクチュエーターを使い、ユーザーの手首を軽く叩いて知らせる「Taptic Engine」や、心拍センサー、加速度センサー、マイクもサードパーティ製アプリから利用できるようになる。

 これにより、ランニングやサイクリングのログを、他のユーザーを比較できる「Strava」では、心拍センサーと加速度センサーからのデータを使い、運動中の心拍数をより正確に計測。フォルクスワーゲンの車と連携し、車のドアロックを手首への振動で確認するアプリも実現できるという。

 watchOS 2の新機能として、任意の写真を新しい文字盤として使用したり、手首を上げるたびにお気に入りのフォトアルバムから写真を表示する事が可能になる。「タイムラプス」文字盤という機能を使うと、ニューヨーク、ロンドン、上海などで撮影された、24時間のタイムラプス動画を表示する事も可能。

各都市のタイムラプス動画を文字盤に表示

 「タイムトラベル」機能では、Digital Crownを使ってスクロールする事で、今後予定されているミーティングやアクティビティなど、将来/過去のイベント、一週間の気温、最新のフライト情報などをサードパーティアプリから確認できる。

 「メール」アプリでは、音声を使った文字入力、スマートリプライ、絵文字を使っての返信が可能。Apple Watchをベッド脇のアラームクロックとして使う「ナイトスタンドモード」、iOS 9の「マップ」アプリで交通機関情報がサポートされる事と連携し、最寄りの駅までの道順と出入り口をマップに正確に表示するなど、交通機関の詳細な情報とスケジュールも確認できるようになる。

 Siriを使い、特定のワークアウトの開始、グランスの起動、メールへの返信も可能。「アクティベーションロック」機能で、Apple IDでApple Watchを保護し、デバイスの紛失や盗難時に、別のユーザーがワイプやアクティベーションを行なえないようにする事もできる。

iOS 9をインストールしたiPhoneと連携しているところ

(山崎健太郎)