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オーテク、シカモア無垢材ハウジングなどポータブルヘッドフォン「EARSUIT」2機種

 オーディオテクニカは、可搬性やデザイン性に優れた「EARSUITシリーズ」のヘッドフォン新モデルとして、ハイレゾ対応のポータブルタイプ「ATH-ESW950」と「ATH-ES750」を11月13日に発売する。価格はどちらもオープンプライスで、店頭予想価格は「ATH-ESW950」が4万円前後、「ATH-ES750」が25,000円前後。どちらも密閉型のポータブルヘッドフォン。

ハウジングに、シカモア無垢材の削り出しを使った「ATH-ESW950」

ATH-ESW950

 ATH-ESW950はハウジングに、シカモア無垢材の削り出しを使用。音響特性が高く、ウッドハウジングならではの彩り豊かな音色が楽しめるという。

 ユニットは42mm径。磁力を高め、音の再現性を追求したという一体型ヨークも採用している。

 ケーブルは着脱可能で、2DC(Audio Designed Detachable Coaxial)というオーディオ向け専用設計を採用。見た目はMMCXのように見えるが、互換性はないオリジナルの端子となる。長さは1.2m。

ハウジングはシカモア無垢材の削り出し

 イヤーパッドはラムスキン。ハウジングは平らにスイーベルできる。再生周波数帯域は5Hz~40kHz。最大入力は1,000mW。インピーダンスは46Ω。ケーブルを除いた重量は160g。

ATH-ESW750

 ユニットは42mm径。磁力を高めた一体型ヨークを採用。ハウジングはステンレスで、ヘアライン仕上げと鏡面加工を施している。

ATH-ESW750
ハウジングはステンレス
ケーブルは着脱可能で、A2DCを採用

 ケーブルは着脱可能で、A2DCを採用。ハウジングのスイーベルもできる。長さは1.2m。

ATH-ESW750

 再生周波数帯域は5Hz~40kHz。最大入力は1,000mW。インピーダンスは36Ω。ケーブルを除いた重量は168g。

音を聴いてみる

 ハイレゾポータブルオーディオプレーヤー「AK380」で試聴した。

 ESW950は、木のハウジングを採用しているのが特徴。サウンドにもその特徴が良く出ており、響きが温かく、金属的な響きは一切無い。しかしながら眠いナローなサウンドではなく、解像度は十分にあり、ハイレゾ音楽の情報量も良く聴きとれる。音場も広く、低域のバランスも良好だ。なお、響きは木の温かさが楽しめるが、ユニットそのものの音はやや硬め。これが木の響きと高解像度を両立しているポイントだろう。

 ES750は、ステンレスハウジングらしい硬質な響きのサウンドが特徴。高域が綺羅びやかで、独特の雰囲気が楽しめる。音場は広く、ポータブルヘッドフォンらしからぬ開放的な気分で音楽が楽しめる。

(山崎健太郎)