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ハイレゾをヘッドフォンで聴くクラブイベント。ソニーが「Hi-res Tasting Spot」オープン

 ソニーは、ハイレゾ/デジタルノイズキャンセリング対応の新ウォークマンAシリーズと、ハイレゾ対応の密閉型ヘッドフォン「h.ear on」を10月10日より発売する。これを記念し、東京・渋谷のライブイベントスペース「渋谷 sound museum VISION」内に「Hi-res Tasting Spot」を10月9日22時にオープン。11日29時(12日5時)までの期間限定で開催する。

渋谷 sound museum VISIONで行なわれたオープン先行イベントの様子
ウォークマンAとh.ear onの全カラーバリエーションを展示

 ハイレゾ音源で「ゾクゾクする快感」をカジュアルに楽しむことを目的としたイベント。ハイレゾ音源が入った新ウォークマンAシリーズとヘッドホン「h.ear on」を5色2台ずつ、合計10セット設置。従来の圧縮音源とは違う音の良さ、解像感の高さが分かるポイント(再生時間)を示し、ハイレゾ音源の良さが分かりやすいように工夫されている。

 ソニーが展開する「h.ear×WALKMAN」キャンペーンのテーマ曲を演奏するカルメラの「犬、逃げた。」のハイレゾ音源もここで初公開され、会場で聴取できる。キャンペーンの新キャラクターに起用された松岡モナ、DEAN FUJIOKA、仲宗根梨乃の“ゾクゾクPlaylist”の一部も聴くことが可能。これらは全国の家電量販店やソニービル/ストアでも10月10日より試聴できる。

従来の圧縮音源とは違う音の良さが分かるポイント(再生時間)を紹介
「h.ear×WALKMAN」キャンペーンのテーマ曲を手掛けるカルメラ

 オープン先行イベントでは、ライブ用音源の入った新ウォークマンAとh.ear onが一人につき一組ずつ貸し出され、ライブ中は会場で音楽を流す代わりに、来場者全員がヘッドフォンで同じ音をタイミングを合わせて同時再生しながら、思い思いのスタイルで目の前で繰り広げられるダンスパフォーマンスとハイレゾ音源を楽しんでいた。

場内にはソニーの広告が大きく掲示されている
先行イベントの来場者に貸し出された新ウォークマンAとh.ear on

 会場は「SHIBUYA 109」を左に見ながら上る道玄坂「渋谷 sound museum VISION」(東京都渋谷区道玄坂2-10-7 新大宗ビルB1F)。別途入場料がかかり、身分証明証の提示も必要となる。

SHIBUYA 109を左に見ながら坂を上る
「Hi-res Tasting Spot」がある渋谷 sound museum VISIONの入口

オープン先行開催の「Hi-Res Silent Party」で“静かな熱いライブ”を体験

先行体験クラブイベント「Hi-Res Silent Party」

 オープンに先駆けて開催されたクラブイベント「Hi-Res Silent Party」を体験した。会場は地下のため、狭い階段を降りることになる。B1Fの入口前では、来場者が好きなカラーのウォークマンAとヘッドフォンのセットを選べる。カラーリングはヘッドフォンが赤ならウォークマンAも赤、といった組み合わせになっていた。

場内に続く通路
筆者はグレーのカラーを選んだ

 場内はライブスペースとドリンクを提供するコーナーで構成され、ヘッドフォンカラーに合わせた5色のオリジナルカクテルなども提供されていた。クラブ空間に足を踏み入れるのはこれが初めてだったので「なるほどこれがホンモノのミラーボールか」などと興味津々で場内を歩き回っていたが、イベント開始時間が近づくにつれ、招待客の若者で埋め尽くされ身動きが取れないほどの混雑になった。

ヘッドフォンカラーに合わせた5色のオリジナルカクテル
開場前の場内の様子

 ライブイベント開始前には来場者全員がヘッドフォンを装着し、MCのガイドでウォークマンAに入っている30分以上ある単曲のライブ用音源「Hi-Res ZokuZokuParty」を同時再生できるよう、ウォークマンAの使い方、再生のタイミング合わせを練習。計3回行なわれ、全員が同時再生の仕方を覚えたところで、いよいよ本番のイベントが始まった。

ウォークマンAに入っているライブ用音源「Hi-Res ZokuZokuParty」
MCがウォークマンAの使い方をガイド

 実際にライブイベントが始まると、それまで場内を満たしていた喧騒は止み、ヘッドフォンを身につけた人々が思い思いに身体を揺らしたり踊ったりしながら、同じ音楽を同じ場所で共有する“サイレントな空間”が出現。目の前で繰り広げられる、アクティブなダンスパフォーマンスやしっとりとしたポールダンスを楽しんでいた。

 会場内に音楽は流れないため、ヘッドフォンを外すとそこはダンスの足音や靴底が鳴らす音、来場者やダンサーの服などが擦れ合う音、会場中央のポールに皮膚が擦れる音だけが響き、目の前の情景が不思議なものに見えてくる。だが、そんな中でも時折発せられる「カワイイ!」、「ヤバイ!」といった歓声、嬌声が飛び交い、ここが今まさにクラブイベント中であることを感じさせられた。

新ウォークマン/h.ear onのCMに出演するZiNEZ(右)と仲宗根梨乃(左)

 ダンスパフォーマンスのゲストとして、ソニーの新ウォークマン/h.ear onのCMにも出演している、フリースタイル・バスケットボーラーのZiNEZ(ジンジ)と、AKB48や少女時代らの振り付けを手掛けるダンサー/コレオグラファー(振付師)の仲宗根梨乃が登場。ZiNEZは観客の前で華麗なボールハンドリングを見せ、ダンスパフォーマンスを繰り広げながら登場した仲宗根をも巻き込んでのボールのやり取りが行なわれた。

 ライブ終了後、ZiNEZは「(フリースタイルバスケットボールを始めた頃は)周りでやっている人がいなかったので、一人でヘッドフォンで音楽を聴きながら練習していた。ハイレゾ音源でクラブミュージックの名曲を楽しみながら、その時のことを思い出した」と振り返った。仲宗根は「とにかく最高。音楽のパワー、メッセージを実感できた。ハイレゾ音源の良いところはココに(と自分の前の低い位置を手のひらで示して)ベースがあるように感じられたこと」とコメントした。

 また、二人の「ゾクゾク体験」に話が及ぶと、ZiNEZは「ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンでプレーしたマイケル・ジョーダン主催イベントのハーフタイムショーはゾクゾクものだった」と語り、仲宗根は「今もかなりゾクゾクしている。中2の時に観たマイケル・ジャクソンのコンサートに衝撃を受けて、この世界を目指した」とコメント。マイケル繋がりのエピソードに会場が沸いた。

会場の一体感を楽しんだZiNEZと仲宗根梨乃
新ウォークマン/h.ear onをスタイリッシュにアピール

(庄司亮一)