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音茶楽、主要部品を一新しハイレゾ対応した「Donguri-欅Ti Plus」

 音茶楽は、オークヴィレッジとコラボレーションし、欅(けやき)の芯材を採用したカナル型(耳栓型)イヤフォンの新モデル「Donguri-欅Ti Plus(KEYAKI Ti Plus)」を11月下旬より発売する。フジヤエービック、eイヤホン、山野楽器 銀座本店、ヨドバシカメラの一部店舗と、オークヴィレッジ、音茶楽Sound Customize店舗などで販売。価格はオープンプライスで、音茶楽Sound Customizeでの販売予定価格は52,500円。

Donguri-欅Ti Plus(KEYAKI Ti Plus)
新規内部形状の欅と純チタン採用のキャビネット

 従来モデル「Donguri-欅」('13年発売/販売終了)の主要部品を一新。リアキャビネットは欅の芯材を使った新規内部形状のもので、オイル仕上げも施し、飛騨高山の職人の手で仕上げられている。形状をどんぐり型にすることで、内部の定在波を抑制し、自然な音質を再現するという。フロントキャビネットは新たに純チタン削り出しのものを採用した。

変更された主要部品の一覧

 ドライバには、010e005型エレメントを採用した、新開発の10mm径ダイナミック型ユニットを搭載。液晶ポリマープロテクター&フレームの採用で「エレメントの不要な振動を抑え、クリアな中高音域を実現する」という。周波数特性は5Hz~40kHzでハイレゾに対応。出力音圧レベルは106dB/mWで、最大入力は200mW。インピーダンスは18Ω。

イヤフォン断面図

 音響回路には、音茶楽の特許「トルネード・イコライザ」方式を採用。ハイレゾ対応の大口径タイプで、カナル型イヤフォンが外耳道を塞ぐことによって生じる6kHz付近の共振を抑えるとする。さらに、エレメントに「アコースティック・ターボ回路」を付加。「シングルエレメントの利点を生かしながら超低音域から超高音域までスムースに再現する」としている。

 振動板は特殊成型法の「タンジェンシャルレス」を採用。また、400kJ/m3(50MGOe)の最大エネルギー積を持つネオジウムマグネットと、プレートとヨーク部分への電磁純鉄の採用により、強力な磁気回路を構成。ボイスコイルには特殊CCAW線を採用し、200mWの耐入力を実現する。

 ケーブル長は1.2m(Y型)で、分岐とプラグの間は左右グランドが分離した4芯ケーブルに変更し、音のセパレーションを改善する。重量は約19g。木製収納箱やL型接続コードが付属し、同梱のイヤーピースは従来のComplyに加え、SpinFitも付属する。

 10月24~25日に中野サンプラザで開催される、フジヤエービック主催「秋のヘッドフォン祭 2015」で試聴可能。11月6日に金沢中央郵便局、11月7日に京都中央郵便局で実施される試聴イベントでは先行販売も行なう予定。

刻印付きのステレオミニプラグ
付属の木製収納箱に収めたところ

(庄司亮一)