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茶楽音人、A.I.R.初搭載のハイレゾイヤフォン。「オープン型の拡がりと高密度の両立」

 TTRは、茶楽音人(さらうんど)ブランドの新製品として、「オープンエア型の音の拡がりと高密閉、高遮音性能を両立した」という新開発「トルネード・ターボ・エアー機構」を搭載したイヤフォン「Chonmage 3号」を11月下旬に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は19,440円前後(税込)。ハイレゾ再生にも対応している。

Chonmage 3号

 音茶楽とTTRが10月9日に発表した「A.I.R.」機構と、それを用いた「トルネード・ターボ・エアー機構」を初めて搭載したイヤフォン。

 「A.I.R.機構」(エアー機構)は、Acoustic internal-pressure regulatorの略。ダイナミック型ユニットは前面と後面の密閉度を高めると、振動板への負荷が増し、最低共振周波数foが上昇するほか、筐体内部の音の反響が増大し音の拡がりが損なわれるという問題があったため、エアー機構ではユニット前後の空間を音響抵抗Ra、Maでつなぎ、ダイナミック型ユニットの背圧を低減。最低共振周波数foの上昇や筐体内部の反響の増大を防止するというもの。

Chonmage 3号の内部

 「Chonmage 3号」でも、ユニット前後の空間を音響抵抗でつなぎ、背面の音を2重のハイカットフィルタを通し排気する事で、高音域の音漏れ量を低減。 周囲の音も2重フィルタの効果で効率よく抑制。高密閉、高遮音性能を高い次元で実現したとしている。

 ユニットは10mm径のダイナミック型。トルネード・イコライザにより、外耳道閉管共振による音圧のピークも改善しているほか、「音茶楽アコースティックターボ回路」によりf0も下げ、周波数が高くなるほど軽くなる等価振動系重量により全帯域を高感度で再生できるとする。

 出力音圧レベルは106dB/mW。周波数特性は5Hz~40kHz。最大入力は200mW。インピーダンスは18Ω。重量は約15g。入力プラグはステレオミニ。ケーブルはY型で1.2m。シリコンイヤーピースやComplyイヤーピースT-200Mサイズ、L型接続ケーブル、収納缶なども付属する。

(山崎健太郎)