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ニコン、4K動画撮影対応デジタル一眼D5/D500。D5は最高ISO 3280000の高感度
(2016/1/6 09:45)
ニコンは、4K動画撮影にも対応したデジタル一眼レフカメラとして、フルサイズFXフォーマットの最上位モデル「D5」と、DXフォーマットの最上位「D500」を3月に発売する。価格はどちらもオープンプライスで、店頭予想価格はD5のボディ単体が75万円前後(税込)、D500が25万9,000円前後(税込)。D500 16-80 VRレンズキットは34万円前後(税込)。
撮像素子は、D5が35.9×23.9mmのFXフォーマットで、有効2,082万画素。D500が23.5×15.7mmのDXフォーマットで有効2,088万画素。
どちらも4K動画の撮影に対応。解像度は3,840×2,160ドットで、30pまでの撮影に対応。カメラ内のメモリーカードに記録できるほか、4K映像をHDMI出力し、外部レコーダで記録する事もできる。カメラ内で生成、記録する微速度動画も4Kに対応する。
4K動画撮影はドットバイドットで情報を読みだし、記録。映像処理エンジンのEXPEED 5と組み合わせ、高画質な動画撮影ができるという。
そのためD5で4K動画を撮影する場合は、DXベースの動画撮影をする際の画角とほぼ同じとなり、焦点距離はFXと比べて1.5倍となる。FXベースで動画撮影する場合は、フルHDか720pとなる。また、フルHDの動画撮影時は、画角が約3倍となるクロップ撮影も可能。動画のファイル形式はMOV、圧縮方式はMPEG-4 AVC/H.264。
D5でフルHD、HD動画撮影する際は、上下、左右、回転の3方向のブレの影響を軽減する「電子手ブレ補正機能」が利用可能。ただし、この機能を利用する場合は、フルHD撮影時に撮像範囲が若干狭くなる。ほかにも、白トビ、黒つぶれを抑えた「アクティブD-ライティング」撮影も可能となる。
さらにD5では、4K動画から約8メガのJPEG静止画を切り出す事が可能。動画撮影時の感度は、ISO 100~102400で、増感Hi 5(ISO 3280000相当)も利用できる。内蔵のステレオマイクに加え、別売のステレオマイク「ME-1」や、ワイヤレスマイク「ME-W1」を利用する事も可能。「動画撮影メニュー」を独立したメニューとして新たに用意し、ホワイトバランスやピクチャーコントロールなど、静止画とは異なる設定を保持しておく事ができる。
静止画撮影機能では、両モデル153点AFシステムを搭載。従来モデルと比べ、より幅広い範囲を高密度にカバーし、このうち99点は、より被写体を捉えやすいクロスセンサーを採用している。
連写性能は、AF/AE追従でD5が約12コマ/秒、最大200コマ(14bit Lossless圧縮RAW時)まで対応。D500は約10コマ/秒で、最大200コマ(同)まで対応する。
D5はニコン史上最高となる常用感度ISO 102400を達成。ISO 50相当への減感、ISO 3280000相当(Hi 5)までの増感も可能で、「これまで撮れなかった暗闇の被写体もカラーで撮影できる」とする。D500は常用感度 ISO 51200。ISO 1640000相当(Hi 5)までの増感に対応する。
どちらのモデルもタッチパネルタイプの3.2型モニタを装備。文字入力などに加え、タッチAF、タッチシャッター(静止画撮影時のみ)も可能。D500のモニタには、上向き最大約90度、下向き最大約75度までのチルト機能も用意する。
D500は、Bluetooth low energyにも対応。無料アプリ「SnapBridge」をインストールしたスマートフォンなどと常時接続し、撮影した写真をカメラから自動送信したり、スマホからのリモート撮影、日時・位置情報の自動同期などが行なえる。
また、別売オプションとして、高速な有線LAN/無線LAN通信を可能にするワイヤレストランスミッタ「WT-7」も発売予定。
D5は本体に有線LANを備えているほか、別売のワイヤレストランスミッタ「WT-6」も利用できる。
D5は、メモリーカードスロットの違いで2モデルを用意。XQD-TypeとCF-Typeが選択でき、どちらもダブルスロットとなる。D500はXQDカード/SDXC/SDHC/SDカード対応スロットを備えている。
D5の外形寸法は約160×92×158.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は本体のみで約1,240g。D500は約147×81×115mm(同)で、重量は本体のみで約760g。