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ニコン、4K動画撮影対応のデジタル一眼レフ「D7500」

 ニコンは、4K動画撮影に対応したニコンDXフォーマットのデジタル一眼レフカメラ「D7500」を6月より発売する。価格はオープンプライス。価格(税込)は、ボディ単体が15万9,300円。18-140mm(AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR)キットが19万9,800円。

D7500(18-140mmレンズキット)

 「D7200」(’15年発売)の後継機となるレンズ交換式一眼レフで、DXフォーマットの最上位「D500」('16年発売)と同じ、有効2,088万画素のDXフォーマット(APS-C相当)センサーと映像処理エンジン「EXPEED 5」を搭載。光学ローパスフィルターレス仕様で、常用ISO感度域は静止画、動画どちらもISO 100~25600。「高感度域でもノイズを抑えた鮮鋭感の高い静止画・動画が撮れる」という。

 D7000シリーズで初となる4K動画の撮影に対応。解像度は3,840×2,160ドットで、24/25/30pの撮影に対応。SDカードに記録でき、ファイル形式は従来のMOVに加えて、新たにMP4も選択可能。圧縮方式はMPEG-4 AVC/H.264。音声はリニアPCMとAAC。最長記録時間は29分59秒。動画のファイルサイズは最大4GB。

 4K映像をHDMI出力し、別売の外部レコーダへの記録も可能。カメラ内で生成するタイムラプス動画も、4Kに対応する。そのほか、最大1080/60pのフルHD動画撮影も可能。フルHD、HD動画の撮影時は「電子手ブレ補正機能」が利用できる。

 静止画撮影機能では、「アドバンストマルチCAM 3500IIオートフォーカスセンサーモジュール」を採用した、51点AFシステムを搭載。グループエリアAFでは、5点のフォーカスポイントで被写体を面で捉え、動きを予測しにくい被写体もより確実に捕捉できるとする。

 測光センサーはD500と同じ「180KピクセルRGBセンサー」で、AFやAE、オートホワイトバランスなどの自動制御機能の精度が向上している。

 連続撮影速度は最高約8コマ/秒で、D7200の最高約6コマ/秒から向上。JPEGでは100コマまで連写できる。14bitのロスレスRAW時は最高50コマまでとなる(D7200は最高約18コマ)。

 約92.2万ドット/3.2型の液晶タッチパネルを備え、タッチAF・タッチシャッター(静止画撮影時のみ)も可能。チルト機構も備え、撮影アングルの自由度を高めた。無線LAN機能やBluetooth機能も内蔵し、スマートフォンと常時接続する「SnapBridge」に対応する。

 記録メディアはSDメモリーカード(SDXC対応)。筐体は高剛性炭素繊維複合材料を用いたモノコック構造により、D7200から約45g軽量化した。深いグリップで、ホールド性も高めている。外形寸法は135.5×72.5×104mm(幅×奥行き×高さ)。重量は本体のみで約640g、SDカードやバッテリを含めて約720g。