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モジュラー追加で384kHz/32bitハイレゾ再生スマホ「LG G5」。VRカメラも

 LG Electronicsは、スペイン・バルセロナで開催中のMobile World Congressにおいて新スマートフォン「LG G5」や、ハイレゾ再生モジュール、360度VRカメラなどの新製品を発表した。

LG G5

モジュラー追加できる「LG G5」。aptX HD対応も

 LG G5は、画角135度の広角カメラや5.3型/2,560×1,440ドット湾曲ディスプレイ搭載の新スマートフォンで、最大の特徴はモジュラーの追加により、ハイレゾ再生やカメラ機能の強化が行なえること。

モジュールで機能拡張可能

 モジュールは、「LG Hi-Fi Plus with B&O PLAY」と「LG CAM Plus」を用意する。

 LG Hi-Fi Plus with B&O PLAYはポータブルHi-Fi DACとなっており、これを追加することで、G5で384kHz/32bitまでのハイレゾ音源再生が可能となる。LGとB&O PLAYのコラボレーションで開発されたもので、G5だけでなく、PCと繋いで単体DACとしても動作する。ヘッドフォン出力やマイク入力などを装備。外形寸法は73.9×43.85×7.4mm、重量は23.6g。

 LG CAM Plusは、G5と接続することで、シャッターボタンなどの物理ボタンやグリップ付きのカメラとして利用可能にするもの。電源、シャッター、記録、ズームなどのボタンを備えているほか、1,100mAhの追加バッテリとしても動作する。

LG Hi-Fi Plus with B&O PLAY
LG CAM Plus

 LG G5本体の背面カメラも2基備えており、1つは一般的な画角78度のレンズ、もう1つはスマートフォンで最広角という135度のレンズとなる。広角撮影により、ワイドな風景撮影などが楽しめるとする。フィルムエフェクトや自動撮影などの機能も強化している。

 ディスプレイは、低消費電力化を図っているほか、屋外での視認性を向上。明るい場所と判断すると最高850nitsまで輝度を引き上げ、人間の目が明るさに適応する前に見やすさを向上するという。

 4K動画撮影に対応。また24bit音声をBluetooth伝送できるという「aptX HD」に対応。合わせて発表されたヘッドセット「LG TONE Platinum」(HBS-1100)と組み合わせて、高音質なワイヤレスサウンドを楽しめるという。

 プロセッサはQualcomm Snapdragon 820で、メモリは4GB、ストレージは32GB。microSDカードにも対応する。バッテリは2,800mAhで脱着可能。OSはAndroid 6.0。外形寸法は149.4×73.9×7.7mm、重量は159g。

VRカメラ「LG 360 CAM」やVRゴーグルを発表

 360度撮影可能なVRカメラ「LG 360 CAM」も発表。LG G5と組み合せて簡単に360度動画撮影が行なえるだけでなく、3つのマイクを内蔵しており、音声も5.1ch記録するという。メモリは4GBで、microSDによる拡張も可能。

 撮影した動画はGoogleストリートビューやYouTub360へアップロードし、友人などにシェアでき、LGや他社の360度動画対応スマートフォンなどから視聴できる。無線LAN経由でアプリからのコントロールが可能。外形寸法は30×97×25mm、重量は72g。

 LG 360 VRは、LG G5とUSB Type-C接続して利用できるVRゴーグルで、2mの目の前に130インチ相当の映像を見ることができるという。液晶は1.88型のIPSで、解像度は960×720ドット、精細度は639ppi。本体重量は118g。

LG 360 VR

 また、スマートフォンで操作できる8メガピクセルカメラ内蔵ロボット「LG Rolling Bot」や、ドローン用コントローラ「LG Smart Controller」なども紹介している。

カメラ内蔵のロボット「LG Rolling Bot」なども披露

(臼田勤哉)