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RICOH THETA Sに、USBライブストリーミング用PCアプリ。iPhoneから動画HMD表示も

 リコーは、全天球カメラ「RICOH THETA S」からUSB出力される映像をつなぎ合わせてストリーミング配信などに利用できるPC用アプリ「RICOH THETA UVC Blender」を3月24日より無償公開した。また、iOS/Android用アプリや、THETA Sの本体ファームウェアも同日にアップデート。iOSアプリでは新たに動画/静止画をヘッドマウントディスプレイに対応した表示ができるようになった。

RICOH THETA S

USBライブストリーミングモード対応アプリ「RICOH THETA UVC Blender」

 THETA S本体が対応しているUSBライブストリーミングモードが利用できるPCアプリ「RICOH THETA UVC Blender」を提供開始。THETA SからUSB出力されるライブストリーミング映像(セパレート映像)をつなぎ合わせることができ、その動画を外部のストリーミングサービスなどで配信可能になる。確認済みのライブストリーミングサービスはGoogle Hang Out(Chrome版)。

 また、開発者向けの利用方法として、「RICOH THETA UVC Blender」でつなぎ合わせた映像を、仮想カメラ映像として扱うこともできるという。

THETA S本体ファーム更新でセルフタイマー対応

 本体ファームウェアのバージョンを「01.42」にアップデートし、新たに静止画のセルフタイマー撮影に対応。Wi-Fiボタンを押しながら電源ONするとセルフタイマー状態になり、THETA Sのシャッターボタンの上にあるランプが緑色に点灯。シャッターボタンを押すとランプの点滅が始まり、5秒後に撮影される。

 セルフタイマーの時間は、後述するスマートフォン用アプリを最新版のVer.1.6.0以上に更新することで変更可能になる。なお、セルフタイマー状態でTHETA Sを起動すると、動画撮影はできない。

 このほか、今回のアップデートにより、PCにUSB接続した場合も撮影することが可能になる。USB接続時にTHETA Sの電源を入れると、Wi-FiはOFFになる。

スマホ用THETA S/THETAアプリでHMD動画表示可能に

 iOS/Android用アプリの「RICOH THETA S」と「RICOH THETA」をアップデート。iOS用のアプリでは、THETA SやTHETA m15本体からヘッドマウントディスプレイ(HMD)に対応した動画表示が可能になり、静止画/動画ともに[アプリ]、[写真]、[カメラ]の画像を表示できる。

 また、iOS/Android共通のアップデート内容として、前述の静止画セルフタイマー撮影に対応。セルフタイマー時間は2秒、5秒、10秒から選択できる。セルフタイマーを利用するには、THETA Sの本体ファームウェアを前述のVer.01.42以上に更新する必要がある。

(中林暁)