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Campfire Audioのセラミック筐体イヤフォン「LYRA」が販売終了。後継機開発中

 ミックスウェーブは17日、米Campfire Audioのイヤフォン「LYRA」(レイラ)の生産完了に伴い、国内販売を終了すると発表した。イヤフォンに使われているセラミック筐体の生産状況の問題が生産完了の原因としており、新たに流体金属を使ったLYRAの後継機開発に取り掛かっているという。

LYRA

 LYRAは、振動板にベリリウムを使った8.5mm径のダイナミック型ドライバを搭載したカナル型(耳栓型)イヤフォン。筐体には高密度セラミックを使い、ジルコニア(ZrO2)の粉末を射出成形し、その後1,400度の高温で72時間かけて焼き上げて研磨したパーツを採用している。

 ミックスウェーブによると、セラミック筐体の生産に関して、2月頃から工場の移管などを行なってきたが、委託している工場において生産状況が一向に改善されないため、LYRAの販売及び生産を中止としたという。

 Campfire Audioでは、同社の他のイヤフォン「JUPITER」や「ORION」などに使用されている流体金属を新しいLYRAの筐体の材料とし、後継機の開発に着手。同社CEOのKen Ball氏は「金属筐体を採用した『新しいLYRA』は、これまで販売してきたLYRAと近しいサウンドを持ち、後継機に相応しい製品である」と話しているという。

(庄司亮一)