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ソニー、ハイレゾ対応ワイヤレススピーカーにHDMI搭載。TVでも使える「SRS-ZR7」

 ソニーは、Bluetoothと無線LAN(Wi-Fi)を搭載したハイレゾ対応ワイヤレススピーカーの新モデル「SRS-ZR7」を6月11日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は4万円前後。カラーはブラックとホワイトの2色。

SRS-ZR7

 ハイレゾ対応の新開発ユニットを搭載した、2.2chの一体型ワイヤレススピーカー。IEEE 802.11a/b/g/nの無線LANとEthernet、Bluetooth 4.2に対応し、ハイレゾファイルを含むDLNA再生や、スマートフォンの音楽再生などに利用可能。'15年に発売し、既に生産完了となっているミドルクラス機「SRS-X77」と「SRS-X88」の後継モデルに相当する。なお、バッテリは内蔵せず、電源はACアダプタを使用する。

 従来機X88で要望が多かったというHDMI入力を新たに加え、テレビ用スピーカーとしても利用可能になった。ARC(オーディオリターンチャンネル)に対応したテレビのHDMI端子と接続し、テレビ音声をZR7から聴ける。別売のブラケットを使うと壁掛けも可能。

テレビとの接続も想定(写真は別売ブラケット利用時)

 さらに、6月実施予定のソフトウェアアップデートにより、ワイヤレスオーディオ製品の連携機能「SongPal Link」に対応。ZR7を2台用意してワイヤレスのステレオスピーカーになる「ワイヤレスステレオ」のほか、AVアンプ「STR-DN1070」やサウンドバー「HT-NT5」と連携して無線のリアスピーカーとして利用できる「ワイヤレスサラウンド」。複数の部屋で同じ曲を同時に聴ける「ワイヤレスマルチルーム」の各機能が利用可能になる。

ワイヤレスのリアスピーカーとしても利用可能
サウンドバー「HT-NT5」との接続設定画面。ZR7のSET UPボタンを長押ししてペアリング

 ユニットは45mm径フルレンジ2基と62mm径サブウーファ2基を搭載。デジタルアンプのS-Master HXを内蔵し、出力は23W×2ch(フルレンジ)と23W×2ch(サブウーファ)の総合92W。強化した磁気回路と、ハイレゾ再生に最適化したフルレンジユニットの振動板を採用。低域から超高域まで、サイズを超えた音圧を実現する駆動力を確保したという。サブウーファを2基に分離したことで、音の広がりを強化。背面にはパッシブラジエータを備え、低域の向上を図っている。再生周波数帯域は60Hz~40kHz。

左右両脇がフルレンジスピーカー、中央の2つがサブウーファ
ハイレゾ対応の新開発フルレンジユニット
左からサブウーファ、フルレンジ、パッシブラジエータ
エンクロージャと内部基板
内部構造

 ネットワーク機能ではGoogle Castに対応。スマートフォンアプリからの操作で、対応する音楽配信サービスを受信して聴ける。DLNA再生にも対応。DSDはPCM変換となるが、新たに5.6MHzのファイルもサポートした。PCMやFLAC、Apple Lossless(ALAC)、ALACは192kHz/24bitまで対応する。

 Bluetooth接続時のコーデックは、SBCのほかにAACとLDACもサポートし、LDACで最大転送速度の990kbps時は「ワイヤレスでもハイレゾ相当」としている。NFC搭載で、対応スマートフォンなどとワンタッチでペアリングできる。

NFCによりワンタッチでペアリングできる
天面の操作ボタン

 USB端子は音楽再生用(タイプB)と外部機器給電用(タイプA)を装備。USBメモリ内の楽曲再生や、iOS機器やウォークマン(変換ケーブルのWMC-NWH10経由)からの入力に対応する。ステレオミニの音声入力も備える。

 圧縮音楽をハイレゾ相当の音質に変換する「DSEE HX」や、高音質化技術の「ClearAudio」を搭載。外形寸法は約300×86×93mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約1.8kg。ACアダプタなどが付属する。

前面グリルはマグネットで着脱可能
背面

(中林暁)