ソフトバンク、上海メディアグループと包括的事業提携

-TVアニメ/ドラマなど人気コンテンツの相互流通


6月30日発表


 ソフトバンクグループは、中国の上海メディアグループ(SMG)と、テレビ番組などの映像コンテンツやエンターテインメント関連事業において包括的事業提携を結ぶことで基本合意したと発表した。両社が持つコンテンツの相互流通と権利取引、マーケティングのほか、中国国内のチャネル運営、テレビ/ネットショッピングなどで両社が協力することを目指す。

 提携による具体的な取り組みとしては、SMGが制作/保有する中国の人気テレビ番組などをソフトバンクグループのインターネットサービスや携帯電話向け配信などのプラットフォームを通じ、日本国内や海外に展開することを検討。また、日本の人気アニメやドラマ、教養番組といったテレビ番組や、映画/スポーツなどの映像コンテンツをソフトバンクが取りまとめ、SMGの衛星デジタル放送網に専門チャンネルを立ち上げることも計画している。

 両社は中国国内におけるSMG傘下のテレビショッピングチャンネルと、ソフトバンクのネットショッピングとのシナジーについても共同で検討。そのほか、コンテンツ/エンターテインメントに関わる多様な事業展開を世界規模で発展させることなど、事業拡大や相互文化交流に向けて両社で取り組むとしている。

 SMGは、中国でテレビ/ラジオを中心に展開するメディアグループ。14のテレビチャンネルと11のラジオ局、31の有料デジタル放送、ブロードバンド放送、通信社、新聞、雑誌、スポーツ団体を運営。芸能マネージメントやスポーツ事業なども手掛けている。



(2009年 6月 30日)

[AV Watch編集部 中林暁]