ハーマン、JBLの新ミドルサイズモニター「4429」
-新ツィータの採用でダイナミックレンジ向上
ハーマンインターナショナル株式会社は、JBLのミドルサイズスタジオモニタースピーカー「4429」を9月1日より発売する。価格は273,000円。
JBLのミドルサイズスタジオモニター「4428」の後継機となる製品で、新ユニットの採用などで、音質向上を図っている。30cm径ウーファとコンプレッションドライバ・ホーンに、JBL最小サイズという超高域用コンプレッションドライバを組み合わせた3ウェイ構成を採用する。
ウーファは、プロジェクトK2「S5800」のために開発されたユニット「1200FE」をシングルウーファ用にインピーダンス調整した「1200FE-8」を採用。ミッドレンジは、5cm径のLE175系コンプレッションドライバ「175Nd-3」を採用し、歪の少ない伸びやかな高域再生能力を獲得。「音楽再生において最も重要な帯域の再生能力を格段に進化させている」としている。
4429の使用ユニットとネットワーク |
ツィータユニットは、JBL最小サイズの1.9cm径コンプレッションドライバ「138Nd」を搭載。エッジ一体成型のピュアチタンダイアフラムとネオジウムリングマグネットにより、超高音域を再生可能とした。
従来モデルの4428との大きな違いが、ツィータをリングツィータから、コンプレッションドライバに変更したことで、中域以上での音質統一とダイナミックレンジの拡大、エネルギー感の向上を果たしたという。
ミッドレンジとツィータのためのホーンは、SonoGlassを素材に用いたHF/UHFコンビネーションバイラジアルホーンを採用。アッパーバッフルと一体化し、キャビネットに強固にマウントすることで、キャビネットの剛性強化にも貢献。中高域のみならず、低域再生能力の改善も果たしているという。ネットワークには大型空芯コイルや高品位フィルムキャパシタなどの高音質パーツを採用している。
キャビネットは、セミグロスのウォールナット天然木突き板仕上げ。伝統のモニターブルーのフロントバッフルには、25mm厚のMDFを採用している。周波数特性は38Hz~45kHz(-6dB)、出力音圧レベルは91dB、許容入力は200W、インピーダンスは6Ω。外形寸法は400×335×635mm(幅×奥行き×高さ)、重量は32.3kg。
(2009年 8月 18日)
[AV Watch編集部 臼田勤哉]