「TMPGEnc 4.0 Xpress」がDivX HD 1080p出力に対応
-国産ソフトで初の認証。Spurs関連アップデートも
8月24日発表
DivX HD 1080p出力に対応 |
株式会社ペガシスは24日、ビデオエンコードソフト「TMPGEnc 4.0 XPress」が国産のソフトウェアとして初めてDivX HD 1080pビデオを作成可能なDivX認証を取得したと発表した。
24日に公開したTMPGEnc 4.0 Xpressの最新版、Ver.4.7.3.292では、最新のDivXファイルリーダ/エンコーダを搭載し、1080pのDivX HDビデオ出力に対応。DivX HDの認定を受けたBlu-ray DiscプレーヤーやDVDプレーヤー、PlayStation 3などの機器で再生可能なDivX HDファイルを作成できる。
また、DivX出力で、AVIコンテナを選択可能となったほか、DivXファイル出力の最大ビットレート値を最新プロファイル情報にあわせて変更した。
最新バージョンでは、そのほか、SpursEngine対応の強化や機能改善なども行なわれている。
- 【SpursEngineファイル出力】
- SpursEngineプラグインのデバイスチェックで、ドライバがインストールされていない場合にボードを誤認識してしまう可能性があった問題を修正
- SpursEngineファイル出力に「ビットレート制限を厳しくする」を追加
- SpursEngineファイル出力のMPEG-4 AVC出力で、VBVバッファサイズの上限値を2,047KBから4,094KBに変更
- SpursEngineファイル出力で、正しくVBR出力になっていなかった問題を修正し、画質改善
- SpursEngineファイル出力で出力したMP4ファイルに記載されるAAC音声ビットレートの値を、規格最大値から実平均ビットレートへ変更
- 【機能改善】
- DirectShow系フィルタで、音声のシーク処理を改良
- 時間軸ノイズ除去フィルタ使用時のメモリ使用量を削減
- エンコード画面のエンコード開始、バッチ登録、プレビューの3つのボタンにショートカットを設定
- MPEG-4ファイル出力の仕様変更に伴い、MPEG-4ファイルAVC出力で、映像のレート調整モードから2パス固定ビットレートを削除(すでに2パス固定ビットレートが使用されているプロジェクト/テンプレートの場合、自動で1パス固定ビットレートとなる)
- MPEG-4ファイル出力(ISO)に画質の向上が見込める「最大ビットレート」,「VBVバッファ」、「1/4画素単位動き検索」の設定を追加
- DivX出力で、エンコードタブ移動時に表示していた警告をファイル設定タブの中に表示するようにした
- 【修正】
- 一部の MPEG-2 TS ファイルが読み込めない問題を修正
- 一部の規格外DVDビデオや先頭にゴミのあるDVDビデオが読み込めない問題を修正
- 一部の規格外MP4ファイルが、読めなくなっていた問題を修正
- 一部フィルタ処理で例外が発生したとき、正しくエラーとならずエンコードが止まったりしていた問題を修正
- AVCHDファイルリーダーでカメラで撮影されたデータが途中までしか読めないことがある問題を修正
- Windows Mediaリーダーでクリップに大量のWMVファイルを登録しエンコードしているとメモリ不足になることがある問題を修正
- スマートシャープフィルタをCUDAで処理を行なうと速度低下する可能性があった問題を修正
- 音声形式が LPCM、MP3以外のAVI/WAVEファイルの素材を、シークすると音声が無音になったり、極端に音ズレすることがあった問題を修正
- バッチエンコードツールでエンコード開始時、出力設定の読み込みエラーが発生するとメッセージボックスが表示されて、本来とは違う出力設定でエンコードが開始されてしまう可能性がある問題を修正
- バッチエンコード実行時のエラーメッセージが、バッチエンコードツール再起動後に表示されなくなっていた問題を修正
- CUDA使用時のGeForceドライババージョンチェックで、ディスプレイドライバーのバージョンのみを取得するようにした
- CUDA使用時、輪郭強調フィルタで不正な処理が発生する可能性があった問題を修正
- CUDA使用時に音ズレ補正を+側に設定すると、プレビュー時に映像先頭の音が再生されない問題を修正
- その他、細かい修正
(2009年 8月 24日)
[AV Watch編集部 臼田勤哉]