【IFA2009】ソニー、3Dを大々的にアピール。新製品も

-新ウォークマンやBDプレーヤーなども展示


会期:9月4日~9月9日(現地時間)

会場:メッセ・ベルリン見本市会場


新CIの“make.believe”もアピール

 既報のとおり、ソニーはIFA 2009で2010年内にテレビやBlu-ray Discプレーヤーなどでコンシューマ製品で3D対応を行なうことを発表した。

 IFAで最大規模という展示ブースにおいても、大々的に3Dをアピールするとともに、BRAVIAのネットワークビデオストリーミング機能「BRAVIA Internet Video」などのデモを行なっている。


 


■ 52型BRAVIA+シャッターメガネで3D。PS3の3D対応デモも

52型のBRAVIAで3Dを体験可能

 ブースのデザインも3Dをイメージしたものになっているほか、“like no other”に変わる新ブランドメッセージの“make.believe”も随所でアピールしている。

 3Dについては、52型/1,920×1,080ドットのBRAVIAを用いて、アクティブシャッターメガネと組み合わせたフレームシーケンシャル方式でのデモを行なっている。2009年1月のCESでは水平解像度が半分になる方式だったが、3月のGDC(Game Developers Conference)ではフレームシーケンシャル方式でのデモに切り替えていたという。

 コンテンツは、映画やスポーツ、PS3を使ったゲームなどを用意しており、多くの来場者が体験できる形となっている。ソニーでは、2010年内にテレビとBlu-rayプレーヤー、VAIOで3D対応を行なうことを発表しているが、PS3でも対応に向けて準備を進めている。ゲームは実際にプレイ可能となっており、ソフトウェアは3D用のバージョンだが、PS3のハードウェア自体には手を加えていないという。

ゲームはプレイアブルな状態で、3D体験が行なえるPS3にはハードウェア的な変更は行なわず、3D対応を実現している

 


■ BRAVIAでのネットワーク配信もアピール

BRAVIA Internet Videoのイメージ

 テレビ関連で大きな展示スペースを取っているのが、「BRAVIA Internet Video」というネットワークストリーミング機能。2010年春以降に欧州で発売するBRAVIAに搭載予定で、テレビ上で放送局がネット配信しているコンテンツにアクセス、再生可能とするもの。現在5社7局の参加が決まっているという。

 デモでは、XMB(クロスメディアバー)で局のチャンネルを選択し、配信中の番組を選択するだけで、ビデオコンテンツが視聴可能となるという点を訴求。これらのコンテンツは放送局がPC向けなどに無料で配信しているものを利用するため、BRAVIA Internet Videoの利用も無料が前提となる。


XMB上で放送局のコンテンツを選択、再生可能に

 


■ 新Blu-rayプレーヤーも発表

 Blu-ray関連では、無線LANやDLNAクライアント機能を内蔵した新型プレーヤーの「BDP-S760」と、「BDP-S560」を発表した。WPS機能により簡単に無線設定が可能で、ホームネットワーク内のコンテンツを再生できる点が特徴という。

 いずれもBD-Liveに対応。HDMI出力やブラビアリンクなどの機能を装備する。BDP-S760は、ヘッドフォン出力やアナログマルチチャンネル出力も装備した上位モデルで、「Super Bit Mapping」や「HD Reality Enhancer」などの高画質化機能もS760のみに搭載される。

BDP-S760BDP-S560

 あわせて、AVアンプの新モデル「STR-DA5500ES」と「STR-DA3500ES」も発表。DA5500ESはHDMI 6入力、2出力を装備。テレビやプロジェクタなどの複数の映像機器への出力切り替えも可能としている。DA3500ESはHDMI入力×4を備えたエントリーモデルとなる。また、BD/DVD/CDを最大400枚収納可能なチェンジャー「BDP-CX7000ES」も2010年に発売予定としている。

STR-DA5500ESSTR-DA3500ES

□ニュースリリース(英文)
http://presscentre.sony.eu/content/detail.aspx?NewsAreaId=2&ReleaseID=4753

 


■ ウォークマン、Readerなどの新製品も

日本未発表の「ウォークマンS」

 また、「ウォークマン S」の新モデルなど日本未発表製品も多数展示。ウォークマンS540は欧州では9月下旬に発売予定。2.4型液晶を搭載するほか、FMチューナやボイスレコーディング機能も装備する。

 薄型が特徴の新「VAIO Xシリーズ」も発表。詳細については明らかにしていないが、多くの注目を集めている。また、電子書籍端末のReaderも、小型のReader Pocket Editionと、6型のReader touch Editionを展示。いずれも発売中という。


VAIO XReader Pocket Edition

(2009年 9月 5日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]