ソニー、タッチパネル液晶搭載など「VAIO」秋モデル

-3波Wチューナの「L」、世界最軽量ノート「X」


Lシリーズ

10月22日発売

標準価格:オープンプライス


 ソニーは、PC「VAIO」の2009年夏モデルとして、24型ワイド/タッチパネル液晶搭載の「Lシリーズ」などを10月22日より発売する。価格はオープンプライス。

 なお、従来シリーズは「VAIO type~」という名称だったが、今回より“type”を除いた「VAIO ~シリーズ」に変更されている。いずれも、店頭モデルのOSはWindows 7で、PシリーズにはWindows XP搭載版も用意する。



■ 24型タッチパネル採用「Lシリーズ」などの“ボードPC”

Lシリーズはタッチパネル液晶を採用

 Lシリーズは、24型/1,920×1,080ドット液晶と一体型のデスクトップPC。店頭モデルは「VPCL119FJ/S」(実売24万円前後)と「VPCL118FJ/S・T」(実売21万円前後)の2製品で、そのうち「VPCL119FJ/S」の液晶はWindows 7のタッチパネル機能に対応。光学式センサーと反射板により、最大2点までのマルチタッチが可能で、マウス操作や、対応ソフトのUIとして利用できる。

 新しいメディア管理ソフトとして、VAIOやLAN内のビデオ/音楽/写真から好みやおすすめのコンテンツを表示・再生する「Media Gallery」を搭載。本体のVAIOボタンで同ソフトが起動。日付や時間帯にあったコンテンツがレコメンドされるほか、再生中の動画などに関するほかのコンテンツもおすすめされる。上記のマルチタッチ機能が利用でき、画像の拡大/縮小や回転などが指で操作できる。


動画や静止画、音楽のおすすめ機能が利用できる「Media Gallery」

 2モデルとも地上/BS/110度CSデジタルダブルチューナを搭載し、2番組同時録画に対応。「VAIO AVC トランスコーダー」によるハイビジョン長時間録画(BSデジタルで最大約4倍)も可能となっている。テレビ視聴/録画ソフトは「Giga Pocket Digital」。

 Blu-ray Discドライブを搭載し、録画番組のダビング/ムーブにも対応。さらに、録画した番組をPSPのメモリースティックや、ウォークマン本体に書き出し可能となっている。「VPCL119FJ/S」はHDMI入力も備える。

 音声関連では、フルデジタルアンプ「S-Master」と、5.5W×2chスピーカーを搭載。また、ドルビーの立体的サラウンド技術「Dolby Home Theater v3」も採用する。

 CPUはIntel Core 2 Duo E7500(2.93GHz)で、メモリ4MB、HDDは1TB。GPUはNVIDIA GeForce G210M。

Jシリーズ
 Jシリーズは、20.1型/1,680×1,050ドット液晶との一体型で、「VGC-JS73FB/W」(実売18万円前後)と、「VGC-JS53FB/W・T・P」(実売14万円前後)の2つ。主な違いは、搭載CPUやHDD容量のほか、「VGC-JS73FB/W」のみ地デジダブルチューナ搭載で、「VGC-JS53FB/W・T・P」はテレビチューナ非搭載となる点。

 「VGC-JS73FB/W」は、地デジの2番組同時録画に対応。BDドライブも備え、HDDからのダビング/ムーブも行なえる。また、「Dolby Home Theater」も搭載。

 CPUは、「VGC-JS73FB/W」がIntel Core 2 Duo E7400(2.80GHz)で、「VGC-JS53FB/W・T・P」がPentium E5400(2.70GHz)。メモリはいずれも4GB、HDDは「VGC-JS73FB/W」が1TB、「VGC-JS53FB/W・T・P」が500GB。



■ 18.4型液晶「Aシリーズ」などノートPC

Aシリーズ
 Aシリーズは、“フォトエディション”「VGN-AW73FB」(32万円前後)と、“ビデオエディション”「VGN-AW53FB」30万円前後)の2モデル。いずれも18.4型/1,920×1,080ドット液晶を搭載する。

 ビデオエディションは、地上デジタルダブルチューナを搭載し、2番組同時録画が可能。ビデオ編集ソフトとして「Adobe Premiere Elements 7」と、AVCHD/HDV対応プラグインの「VAIO Edit Components」などを同梱する。フォトエディションは、液晶のバックライトにLEDを採用。Adobe RGBカバー率100%となっている。

 両モデルともBlu-ray Discドライブを搭載し、ビデオエディションでは録画番組のダビング/ムーブも可能。いずれもHDMI出力を1系統装備。CPUはIntel Core 2 Duo T9600(2.80GHz)、メモリは4GB、HDDは1TB。


Fシリーズ
 Fシリーズは、地上デジタルダブルチューナを搭載し、BDドライブ搭載の「VGN-FW74FB」(19万円前後)とDVDドライブの「VGN-FW54FB」(17万円前後)の2モデルを用意。液晶は16.4型/1,600×900ドットで、HDMI出力を1系統備える。いずれもCPUはIntel Core 2 Duo P8700(2.53GHz)。メモリは4GB、HDDは500GB。

 Xシリーズは、11.1型/1,366×768ドット液晶搭載で、薄さ約13.9mm/世界最軽量の約655gというコンパクト筐体が特徴のモバイルノート。「ハイブリッドカーボン」素材で軽量化しながら剛性を確保している。約20.5時間の長時間バッテリ駆動も実現している。Officeプリインストールの「VPCX119KJ/B」(13万円前後)とOffice無しの「VPCX118KJ/B」(11万円前後)を用意する。テレビチューナは非搭載。

 CPUはIntel Atom Z540(1.86GHz)、メモリは2GB。64GB SSDを搭載する。光学ドライブは別売。無線WAN(FOMA HIGH-SPEED)に対応する

 “ポケットスタイルPC”Pシリーズの「VGN-P72K/W」(11万円前後)は、8型/1,600×768ドット液晶を搭載。ワンセグも内蔵し、専用ソフト「VAIO モバイル TV」で視聴や予約録画などが行なえる。CPUはIntel Atom Z520(1.33GHz)、メモリは1GB、HDDは約80GB。無線WAN(FOMA HIGH-SPEED)にも対応。

 CTO販売の「オーナーメード」や法人向けカスタマイズでは、ノイズキャンセリング機能を搭載可能。付属NCイヤフォンの使用で周囲のノイズを約1/4まで低減できる。

11.1型液晶で約655gのXシリーズPシリーズ


(2009年 10月 8日)

[AV Watch編集部 中林暁]