ドコモ、'09年度冬~春の新端末。BDレコーダ連携を強化

-'10年に、ソニエリAndroid端末の発売を検討


CMキャラクターの堀北真希さん、松山ケンイチさん、劇団ひとりさんも来場
11月より順次発売


新端末
 NTTドコモは10日、携帯電話の2009年度冬~春モデルを発表した。「STYLE」、「PRIME」、「SMART」、「PRO」の4シリーズ計19機種で、そのうち「SC-01B」を除く18機種がワンセグ対応。「F-02B」や「N-03B」など5モデルが防水に対応する。新端末のラインナップは下表の通り。


型番発売日メーカーメイン
ディスプレイ
BDレコーダ
動画持ち出し
ワンセグBluetooth
iアプリタッチ
特徴外形寸法
(縦×横×厚さ)
重量
STYLEシリーズ
F-02B11~12月富士通

3型液晶
480×854ドット

×

・IPX5/7/8防水とIP5X防塵
・個人認識撮影

約110×50×
14.8mm

約118g
L-01B2010年
2~3月

LG

3型液晶
480×800ドット

××

・サブ液晶「タッチボード」
・イルミカラー設定
 

約110×50×
15.1mm

約130g
L-02B12月

LG

3型液晶
480×800ドット

××

・コスメデザイン&ビューティーコンテンツ
・マルチセレクター操作

約110×52×
15.8mm

約125g
L-03B2010年
3月

LG

2.8型液晶
240×400ドット

××

・スクエアボディ
・発音対応辞書

約106×48.4×
15.2mm

約120g
N-01B12月NEC3.2型液晶
480×854ドット

・フレンチネイルデザイン
・810万画素カメラ
・ニューロポインター操作

約109×50×
13.4mm

約110g
N-03B2010年
1~2月
NEC3.2型液晶
480×854ドット
××

・IP5/7防水
・810万画素AFカメラ
・スピードムービー

約111×50×
14.9mm

約128g
P-02B2010年2~3月パナソニック3.1型液晶
480×854ドット

・スライド型
・810万画素AFカメラ
・おまかせiA

約112×50×
18.8mm

約149g
SH-02B11~12月シャープ3.4型液晶
480×854ドット

・大型サブディスプレイ
・チェイスフォーカス

約110×50×
16.9mm

約117g
SH-04B12月シャープ3型液晶
480×854ドット
×

・Sweetコンテンツ
・IPX5/7防水
・チェイスフォーカス

約109×50×
16.3mm

約131g
SH-05B2010年
2月
シャープ3型液晶
480×854ドット
×・Seventeenモデルプロデュース
・内側&外側カメラ/盛り写メ

約108×49×
13.9mm

約107g
PRIMEシリーズ
F-01B11月富士通

3.4型液晶
480×960ドット

・1,220万画素カメラ
・IPX5/7/8防水とIP5X防塵
・タッチパネル

約114×51×
17.3mm

約141g
N-02B12月NEC3.2型液晶
480×854ドット

・1,220万画素カメラ
・約0.8秒でカメラ起動
・タッチパネル

約113×50×
16.9mm

約147g
P-01B11~12月パナソニック

3.3型液晶
480×854ドット

・Wオープン/タッチパッド
・810万画素カメラ
・おまかせiA

約111×50×
17.7mm

約135g
SH-01B11月20日シャープ

3.4型液晶
480×854ドット

・1,210万画素カメラ
・手書き対応タッチパネル
・ドルビーモバイル

約110×50×
14.7mm

約126g
F-04B2010年3~4月富士通

3.4型液晶
480×960ドット

・セパレート対応スライド型
・手書き対応タッチパネル
・1,220万画素カメラ

約114×51×
20.4mm

約173g以下
SMARTシリーズ
F-03B11~12月富士通

3型液晶
480×854ドット

・IPX5/7/8防水とIP5X防塵
・1,220万画素カメラ
・ドルビーモバイル

約110×50×
13.9mm

約122g
P-03B2010年
1~2月
パナソニック

3型有機EL
240×427ドット

×

・プラズマハードコート
・FOMA最長クラスの連続待受

約113×50×
13.4mm

約136g
 PROシリーズ
SH-03B2010年2月シャープ

3.7型液晶
480×854ドット

・スライド型/QWERTYキー
・2画面表示
・タッチパネル

約117×56×
15.6mm

約145g
SC-01B2010年2月Samsung

2.6型液晶
320×320ドット

×××

・ストレート型/QWERTYキー
・タッチパネル
・Windows Marketplaceアプリ

約116×60×
12.7mm

約130g

 そのほかAV機能の特徴では、新端末のうち、14機種がBlu-ray Discレコーダで録画した番組の持ち出し(転送)に対応。新モデルでは、レコーダと携帯電話のメーカーが異なっていても、対応機種であれば転送できることが特徴。転送可能な放送の種類などはレコーダにより異なるが、変換後はSD-VIDEO形式で転送される。

 なお、対応BDレコーダについてはドコモのサイト内にあるレコーダ連携機能の説明ページから、各レコーダメーカーのページにリンクされており、レコーダのサイト内で案内される。現時点ではソニー、パナソニック、シャープのレコーダが対応予定としている。


STYLEシリーズPRIMEシリーズBDレコーダ転送には14機種が対応

STYLEシリーズPRIMEシリーズ

SH-05Bをプロデュースした雑誌Seventeenの人気モデルも登場した
 F-04Bは、世界初となる、ディスプレイ部とキーボード部が分離する構造を採用。また、オプションでプロジェクタユニットも用意。装着することで携帯電話本体をプロジェクタとして、画面を壁面などに投写できる。

 QWERTYキーボード搭載のPROシリーズでは、タッチパネルを備えたWindows Mobile搭載の2機種を投入。スライド式で3.7型の大型液晶を備えたSH-03Bは、大画面を活かした2画面表示に対応。また、縦型ストレートのSC-01Bは、Windows Marketplace for Mobileに対応し、様々なアプリをダウンロード購入できる。なお、SC-01Bはドコモ初のSamsung製端末となる。

 サービス面では、Music & Videoチャンネルを強化。ファイルを、これまでの本体メモリ以外に、microSDにも保存可能になった。これにより、機種変更時の移行設定が簡略化される。



 ■ ディスプレイ分離可能、プロジェクタにもなる「F-04B」

 エンターテインメント機能などが豊富なPRIME端末は、ディスプレイとキーボードが分離できる「F-04B」など5製品を用意。いずれも、BDレコーダからの番組持ち出しに対応する。

 F-04Bは、普段はスライド型端末として利用できるほか、ディスプレイ部を切り離すことでタッチパネル端末として利用可能なセパレート型。テンキーのほかにQWERTYキーボードも備え、分離することでワイヤレスでキーボードを利用できる。本体カラーはBLACKとWHITE。

F-04Bディスプレイとキーボードが分離可能スライドオープン時

 キーボードとディスプレイの間の通信はBluetoothを使用している。キーボード部を使って電話しながらディスプレイユニットで電話帳やスケジュールなどを確認可能。テレビ電話などにも利用できる。

別売プロジェクタユニットを装着
 また、ディスプレイ部を置いて、ワイヤレスコントローラのように両手でゲーム操作が可能なゲームモードも用意。そのほか、カメラを搭載するディスプレイと、シャッターボタンのあるキーボード部を分離することで、リモコン撮影も可能。

 さらに、オプションでプロジェクタユニットを用意。キーボード部の代わりに装着することで、携帯電話の画面を投写可能。ワンセグや動画など、表示される画面そのままを映し出せる。プロジェクタはバッテリ駆動に対応し、持ち運びも可能。さらに、AV入力も備え、付属の変換ケーブルを利用することで他の機器からの映像入力も可能となる。なお、プロジェクタのデバイスの種類やパネル解像度、輝度などの仕様や、価格は未定。発売日は端末の発売よりも後になる見込み。

 カメラは1,220万画素CMOSで、画質劣化無く最大6.2倍までズームできるという「スーパーデジタルズーム」に対応。また、あらかじめ特定の人の顔を登録しておくことで、撮影時に顔認識で優先的にピントを合わせる個人認識撮影機能も搭載。笑顔を検出してシャッターを切る機能と併用することで、登録された人の笑顔に合わせた撮影が可能となる。そのほか、フォーカスの追従機能や、局所コントラスト補正などの機能も備えている。

プロジェクタ投写時別売のプロジェクタユニットAV入力も装備する


 

■ サブ液晶でワンセグも観られるVIERAケータイ「P-01B」など

P-01B
 P-01Bは、縦/横のWオープンスタイル端末。カラーはマゼンタとブラックとホワイトの3色。特徴は、専用ボタンを押すことで、キー部分がタッチパッドとして利用できるようになること。キー表面をなぞる操作で画面のスクロールやポインタ操作、ゲームなどが行なえる。

 また、2型の大型サブディスプレイを備え、サブディスプレイでワンセグや動画なども視聴可能。カメラのファインダーとしても利用できる。カメラ機能では撮影シーンを自動判別する「おまかせiA」や、フォーカス追従機能などを搭載。また、携帯電話をデジタルフォトフレームのように利用できるビューワ機能も備える。


横オープン時テンキーをタッチパッドとして使用サブディスプレイでワンセグ視聴も

 F-01Bは、1,220万画素CMOSカメラを搭載し、6.2倍までのスーパーデジタルズームにも対応。F-04Bと同様の個人認識撮影機能や、笑顔認識機能も搭載。筐体は2軸ヒンジの折り畳み型で、カラーはBLUE、WHITE、BLACKの3色。IPX5/7/8等級の防水性能を備え、水深1.5mまでの水中カメラ撮影も可能。防塵のIP5X等級にも対応する。そのほか、タッチパネルを使って、写真に手書きでコメントなどをつけられる機能も搭載する。

 カメラを約0.8秒で起動できる「瞬撮ケータイ」のN-02Bは、広角28mmレンズと1,220万画素CMOSカメラを搭載。タッチパネルを利用してフォーカスを指定でき、フォーカス追従機能も備える。筐体は2軸ヒンジの折り畳み型。カラーはLASER WHITEとCYBER BLACK、FLASH SILVERの3色。

 「AQUOS SHOT」のSH-01Bは、1,210万画素CCDカメラと、画像処理エンジン「ProPix」を搭載する。フォーカス追従や、個人認識機能も装備。ISO 12800相当の高感度撮影にも対応する。筐体は2軸ヒンジの折り畳み型で、カラーはBlack、White、Gold。3.4型NewモバイルASV液晶を備え、タッチパネルを使った手書き入力にも対応する。本体の薄さは14.7mm。

F-01BN-02BSH-01B


 ■ SMARTシリーズ

F-03B
 F-03Bは、1,220万画素CMOSカメラとIPX5/7/8等級の防水、IP5X防塵機能を搭載。最大ISO 25600相当の高感度撮影やフォーカス追従機能なども利用できる。筐体は折り畳み型で、カラーはTITANIUM BROWNとBLACK、RED、GOLD。

 ヘアライン処理されたステンレスパネルなどで高級感を持たせているほか、7色に光るレインボーキーイルミも搭載。「ナショナルジオグラフィック」の着せ替えツールもプリインストールしている。

 P-03Bは、FOMA最長クラスという連続待受約320時間を実現。マルチボタン長押しで、電池残量の%表示も可能。3型/240×427ドットの有機ELディスプレイを搭載する。折り畳み型で、カラーはSILVER、GOLD、BLACK。

 ステンレスのフロントパネルにチタンやクロムなどを使った「プラズマハードコート」仕上げを採用。従来の塗装ではできなかった金属の美しさの表現を可能にしたという。

F-03Bは1,220万画素カメラを搭載P-03B有機ELディスプレイを採用


 ■ PROシリーズ

 ドコモ初というSamsung製端末のSC-01Bは、様々なアプリをダウンロードできる「Windows Marketplace for Mobile」に対応した最新のWindows Mobie 6.5を搭載。FOMAハイスピードや、IEEE 802.11b/gの無線LANにも対応する。待ちうけウィジェット機能なども搭載。

 筐体はストレート型で、QWERTYキーボードとタッチパネルを装備。ミュージックプレーヤーやフォトアルバムなどもタッチパネルで操作できる。カラーはPurple Black。


SC-01B背面のカメラ部


SH-03B
 SH-03Bは、3.7型液晶を搭載するスライド型。数字キーが独立したQWERTYキーボードとタッチパネルを搭載する。カラーはWhite、Black、Magenta。

 大画面を活かした2画面表示に対応することが特徴。受信メールを見ながら返信を書くことなどが可能となっている。4隅のイルミネーションで不在着信やメールなどの通知が可能。

 


縦画面時QWERTYキーボード利用時手書きも可能




■ STYLEシリーズ

  多彩なイルミネーションを備えた端末や、香水をつけられるモデルなど、女性向けのファッション性を高めたことが特徴。全10機種のうち5機種で雑誌やファッションブランドとコラボレーションしている。

F-02B
 F-02Bは、フロントパネル部の「ジュエルブロック」や、宝石のカットを施した決定キーなどで、「宝石のようなゴージャスなデザイン」を採用。着脱できる「フレグランスピース」に香水を吹きかけることで、好みの香りを持ち歩けることが特徴となっている。IPX5/7/8等級の防水や、IP5Xの防塵機能も装備。カメラでは、フォーカス追従のほか、「美肌 + ひとみ強調モード」も用意する。カラーはOpal WhiteとOnyx Black、Ruby Pinkのほか、ブランドのFolli FollieとコラボレーションしたFolli Follie Goldも用意する。

 L-01Bは、自分の好きな色を読み込むことでイルミとして使える「カラーリーダー」を搭載することが特徴。キー上部にサブディスプレイ「タッチボード」を備え、タッチ操作で電話やメールなどが行なえる。本体のカラーはLemon YellowとMisty Black、Gloss Pink、Pure Whiteを用意する。

 L-02Bは、コスメのコンパクトケースをイメージしたという形状。雑誌「bea's up」とのコラボレーションコンテンツをプリインストールし、スキンケアやコスメ情報などがチェックできる。また、野菜ソムリエの長谷川理恵によるヘルシーレシピなどのコンテンツも用意。操作面では、ダイヤルを回す「マルチセレクター」を採用。画面スクロールや、音楽再生の楽曲選択などに利用できる。カラーはPeach Pink、Jewelry White、Powder Blue、Mint Green。

L-01BL-02Bスクエア形状のL-03B。カラーはクリスタルホワイトとオニキスブラック、ダイヤモンドピンク、サファイヤブルー

 N-01Bは、ネイルアートのエッセンスを取り入れたというデザイン。カラーはTiara White、Prospect Black、Proud Blueのほかに、STNY by Samantha ThavasaとコラボレーションしたEternity Pinkも用意する。本体内側に、キーのすき間が光る「オーロライルミネーション」を搭載。外側にも本体カラーに合ったイルミネーションを搭載する。カメラには「美肌モード」などを用意。

 N-03Bは、IPX5/7の防水機能を搭載。背面パネルには従来比5倍の強度を持つというハードコートを採用。また、日産の自動車に用いられている塗装技術を応用した「SCRATCH SHIELD」で、表面の塗装がはがれにくいという。カラーはブルー、ホワイト、ブラウン、ピンク。

 P-02Bは、タッチパネル対応。カメラ利用時に、画面をタッチしてフォーカスを合わせられる。また、自動シーン認識のおまかせiAも搭載。そのほか、被写体となった2人の距離が近づくとシャッターが切れるという「ラブシャッター」も利用できる。カラーはピンク、ホワイト、グリーン、ブラック。

N-01BN-03BP-02B

 SH-02Bは、丸みを持たせた筐体デザインが特徴。イルミネーションのカスタマイズにも対応する。カメラ機能では、フォーカス追従や、笑顔認識などを搭載。43万画素の内側カメラも備える。カラーはBlue、Black、Silver、Pink、Orangeの5色。

 チョコレートをかたどったデザインが目を引くSH-04Bは、13,000台の限定発売モデル。アクセサリーブランド「Q-pot」のデザイナー、ワカマツ タダアキがプロデュースしており、コンテンツもQ-potの世界観を表現したものを用意する。ストラップは、チョコレートとホイップクリームをモチーフにしたというユニークなオリジナル品が付属する。本体はIPX5/7の防水対応。カメラはフォーカス追従や笑顔認識などに対応する。カラーはMelty BitterとMelty Strawberryの2色。

 SH-05Bは、雑誌「Seventeen」専属モデルの桐谷美玲、波瑠、有末麻祐子の3人がデザインに関わったモデル。カラーはピンクのみの3種類で、otokomae pink、yurukawa pink、yancha pinkを用意する。女子高生がケータイのカメラに求める機能NO.1という内側のカメラを搭載し、「ほっそり」や「目ぱっちり」などのエフェクトが利用可能。自分撮りで自在にデコレーションできる“盛り写メ”をアピールしている。

 

SH-02BSH-04BSH-05B


 ■ ソニー・エリクソン製Andoroid端末発売も

山田隆持社長
 山田隆持社長は、発表会において同社の4つの取り組みについて説明。「端末の進化」、「パーソナル化の進化」、「動画サービスの進化」、「融合サービスの進化」が挙げられ、そのうち動画サービスの進化では、今回強化されたBlu-rayレコーダ連携機能を紹介した。

 また、5月にスタートしたBeeTVが10月12日時点で80万契約を突破したことも明らかにし、「ケータイ向けに特化したことが人気の要因。動画のドコモとして、今後も動画をより楽しく便利に使える環境を拡大する」とした。そのほか、新端末ではFOMAハイスピードの「HSDPA 7.2Mbps」に加え、「HSUPA 5.7Mbps」の対応機種が拡大したことに触れ、動画ダウンロードなどもスムーズに行なえるとした。

 なお、スマートフォンではソニー・エリクソンが11月4日にAndroid端末「XPERIA X10」を発表したが、同社端末の採用については「最終検討中。来年の春~夏にかけて、ドコモから出したい」とした。

堀北真希さん
 新機種の発表会に続いて行なわれた新CMの披露会では、CMキャラクターのうち堀北真希さん、松山ケンイチさん、劇団ひとりさんがステージに登場。それぞれお気に入りの端末を持って登壇し、新機種の魅力を紹介した。

 また、ゲストとして書道家の森大衛氏も来場。堀北さんら3人からイメージする漢字1文字をその場で書いてプレゼントした。さらに、ドコモの新端末やサービスなどからインスパイアされた、“魂を込めた言葉”として、「進化」の2文字を大書で実演した。

 


堀北さんには「輝」の文字が贈られた森氏による大書「進化」の文字が披露された




(2009年 11月 10日)

[AV Watch編集部 中林暁]