ティアック、24bit/96kHz対応の新PCMレコーダ2モデル

-実売33,000円でデュアル録音可能な「DR-2d」など


DR-2d

2月3日より順次発売

標準価格:オープンプライス


 ティアックは、TASCAMブランドの新製品として、最高24bit/96kHz対応した新リニアPCMレコーダ2モデルを2月3日より順次発売する。

 価格はともにオープンプライスで、店頭予想価格と発売時期は、デュアルレコーディング機能を搭載した「DR-2d」が33,000円前後で2月3日発売、小型でスリムな「DR-08」は22,000円前後の見込みで2月下旬発売。2モデルとも、ブラックとホワイト(W)の2色のカラーバリエーションを用意する。


■ DR-2d

 ステレオコンデンサマイク内蔵のリニアPCMレコーダ。最高24bit/96kHz録音に対応し、楽器演奏やバンド演奏の録音、フィールドレコーディング、インタビューの録音などでの使用を想定する。

 記録メディアはSD/SDHCカードで、本体側面にスロットを搭載。32GBまでのSDHCカードが利用できる。2GBのSDカードが付属する。録音形式はWAV(リニアPCM)またはMP3。録音品質は、WAVが16/24bit、44.1/48/96kHzから選択可能。MP3では32/64/96/128/192/256/320kbps、44.1/48kHzから選べる。

 高SN比を実現したという、単一指向性のステレオコンデンサマイクを本体上部に内蔵。特徴として、「デュアルレコーディング機能」を搭載。設定した録音レベルによるレコーディングと、安全のために少し低めに設定した録音レベルでのレコーディングを同時に行なえ、「失敗が許されない録音でも、積極的なレベル設定が可能」としている。デュアル録音したファイルを交互に呼び出して再生することもできる。

 内蔵マイクのほか、プラグインパワー対応のマイク入力とステレオミニのライン入力も装備。マイクとライン入力をそれぞれ別のファイルに同時録音することや、マイクとライン入力をミックスして、1つのファイルにレコーディングすることが可能。オーバーダビング機能も備える。

 LOW/MID/HIGHのゲイン調整が可能。均一なレベルで録音を行なう「オートゲインコントロール」も搭載する。44.1/48kHz時に利用できるリバーブエフェクト機能も搭載。6種類のプリセットを用意し、再生時でも利用可能。メトロノーム機能も備える。

 そのほかの録音機能として、あらかじめ指定したファイルサイズに達すると、新たなファイルを作成して継続録音できる機能や、音声の入力レベルを感知して録音を開始する「オートレック」、録音操作2秒前からの音を録音する「プリレック」機能などを搭載。リミッタやローカットフェイルターも装備する。

 再生機能として、0.5倍~2倍までの再生速度可変機能や、±6半音まで音程を変えられるキーコントロール機能、音程を維持したまま再生速度を可変するVSA(Variable Speed Audition)機能、ループ再生機能などを備える。なお、MP3の再生ビットレートは64~320kbps(VBR/ID3タグ対応)。

 インターフェイスにUSB 2.0端子を装備し、パソコンへ録音ファイルを転送可能。対応OSはWindows XP/Vista/7、Mac OS X 10.2以上。ステレオミニのライン/ヘッドフォン出力も搭載する。

 124×64ドットのバックライト液晶ディスプレイも搭載し、録音レベルの確認などができる。0.6Wのモノラルスピーカーも内蔵。背面には三脚などに取り付け可能な、1/4インチネジ穴を装備する。

 電源は単3電池2本で、連続再生/録音時間はともに約6時間。外形寸法は118×65×24mm(縦×横×厚み)、電池を含まない重量は140g。ワイヤレスリモコンなどが付属する。

背面側面

■ DR-08

DR-08

 外形寸法137.5×37×15mm(縦×横×厚み)の縦長/スリム筐体を採用した、ステレオコンデンサマイク内蔵のリニアPCMレコーダ。音楽演奏の録音やインタビューの録音での利用を想定する。記録メディアはSD/SDHCカードで、32GBまでのSDHCカードが利用できる。2GBのmicroSDカードが付属する。

 録音形式はWAV(リニアPCM)またはMP3。ステレオ時の録音品質は、WAVが16/24bit、44.1/48/96kHzから選択可能。MP3では64/128/192/320kbpsから選べる。モノラル時はWAVが16bit/44.1kHz、MP3が32/64/96/160kbpsから選択できる。

 特徴として、「マイクアングル調節機構」を採用したステレオコンデンサマイクを内蔵。レコーディング状況によって最適なポジションにマイクを可動できるもので、インタビューや講義などの録音に最適な「インタビューポジション」(X-Y方式)、コンサートなどのステレオ音源の録音に最適な「ミュージックポジション」(A-B方式)、卓上の会議録音などに最適な「カンファレンスポジション」(A-B方式)の3種類のポジションを用意する。卓上録音時に利用できるスタンドを装備する。

 録音機能は、オートレック、プリレック、タイマー録音などに対応。2種類(LOW/HIGH)のゲイン設定のほか、オートゲインコントロール機能も利用できる。ローカットフィルターも搭載。再生機能は0.5倍~2倍の再生速度可変機能やVSA機能、A-Bリピートなどが利用可能。1~10秒、20秒、30秒の範囲設定が可能な「ちょっと戻り再生機能」も装備する。

 内蔵マイクのほか、マイク(プラグインパワー対応)/ライン兼用入力端子を装備。ライン/ヘッドフォン端子も備える。またUSB 2.0端子を搭載し、録音ファイルをパソコンに転送可能。対応OSはWindows XP/Vista/7、Mac OS X 10.2以上。

 液晶ディスプレイは96×96ドットのバックライト式。100mWのモノラルスピーカーも搭載する。電源は単4電池2本、またはUSBバスパワーで駆動する。重量56g(電池含まず)。


(2010年 1月 22日)

[AV Watch編集部 大類洋輔]