キヤノン、フルHD/30p、24p撮影可能な「EOS Kiss X4」
-マニュアル露出対応。実売9万円。135mmレンズキットも
キヤノンは、フルHD/30p、24pの動画撮影が可能なデジタル一眼レフカメラ「EOS Kiss X4」を2月26日より発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格はボディのみで9万円前後の見込み。
また、レンズとのセットモデルも販売。「EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS」とのレンズキットは店頭予想価格10万円前後、「EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS」と「EF-S55-250mm F4-5.6 IS」とのダブルズームキットは13万円前後の見込み、さらに新たに「EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS」とのレンズキットも発売。13万円前後の見込みとなっている。
1,800万画素の新開発CMOSセンサーを搭載したデジタル一眼レフカメラ。映像エンジンは「DIGIC 4」を採用する。従来モデル(EOS Kiss X3)に続き、動画撮影モード「EOSムービー」が利用可能。1,920×1,080ドットでの動画撮影ができる。X3からの進化点として、20fpsのみだったフルHD撮影時のフレームレートを30p/25p/24p対応にした。
動画の記録フォーマットはMOVで、コーデックは映像がMPEG-4 AVC/H.264、音声がリニアPCM。記録モードは1,920×1,080ドットの「Full HD」(30p/25p/24p)のほか、1,280×720ドットの「HD」(60p/50p)、640×480ドットの「SD」(60p/50p)を用意。また、センサー中央部の640×480ドットの領域で動画記録し、約7倍の望遠撮影に対応する「動画クロップ」機能も利用できる。フレームレートは60p/50p。
記録媒体はSD/SDHC/SDXCカード。動画撮影時のファイルサイズは、フルHDで約330MB/分、HDで約330MB/分、SDで約165MB/分。ただし、動画撮影を開始してファイルサイズが4GBに達した時点、または29分59秒経過すると自動的に撮影終了となる。無線LAN内蔵SDカード「Eye-Fi」にも対応。
自動露出での撮影に加え、新たに、絞り数値やシャッター速度、ISO感度を任意に設定して動画撮影できる「マニュアル露出」にも対応する。動画撮影中でもシャッターボタンを押すことで、動画撮影を中断して静止画撮影ができる。
音声は内蔵マイクでのモノラル録音のほか、新たにマイク端子を装備し、外部マイクを使用したステレオ録音が可能。動画/静止画出力が可能なHDMI出力端子(Type C、CEC対応)を1系統装備する。編集用ソフトウェア「ZoomBrowser EX」や「ImageBrowser」を同梱し、動画の簡易編集もできる。対応OSはWindows XP/Vista/7、Mac OS X 10.4~10.6。
背面。液晶モニターは3型 |
静止画はJPEG/RAWに対応。記録画素数はJPEGのラージが5,184×3,456ドット、ミドルが3,456×2,304ドット、スモールが2,592×1,728ドット。感度はISO6400まで拡大(X3はISO3200まで)。設定はISO100~6400で、感度拡張としてISO12800も設定できる。ISOオート時のISO上限設定機能も搭載した。最高シャッター速度は1/4,000秒。連続撮影速度は最高3.7コマ/秒。
液晶モニターは3型/104万ドットで、表面に反射防止コーティングを採用する。ライブビューにも対応し、新たに「簡単撮影ゾーン」でのライブビューも可能になった。ファインダー視野率は約95%で、倍率は約0.87倍。AFの測距点は9点。ストロボも内蔵する。
外形寸法は128.8×75.3×97.5mm(幅×奥行き×高さ)。本体のみの重量は約475g。リチウムバッテリ「LP-E8」、バッテリチャージャ、ストラップ、AVケーブルなどが付属する。
ダブルズームキット | 「EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS」レンズキット |
■ ストラップをもれなくプレゼントするキャンペーン
着用例 |
また店頭では、プロが教える撮影テクニックを収めたDVDと本からなる「撮影テクニック応援キット」も購入者にプレゼントする。
(2010年 2月 9日)
[AV Watch編集部 大類洋輔]