パナソニック、CD非圧縮録音が可能なHDDナビ「Strada」
-「音の匠」など高音質機能を強化した中級モデル3製品
パナソニックは、HDDカーナビ「Strada」のミドルクラス3モデルを6月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は下表の通り。
型番 | 構成 | 店頭予想価格 |
CN-HX910D | 7型WVGAインダッシュ液晶 地デジ DVD/CD HDDナビ Bluetooth | 28万円前後 |
CN-HW890D | 2DIN 7型WVGA液晶 地デジ DVD/CD HDDナビ Bluetooth | 21万円前後 |
CN-HW860D | 2DIN 7型WVGA液晶 地デジ DVD/CD HDDナビ | 20万円前後 |
3モデルとも、7型/解像度800×480ドットの液晶ディスプレイを搭載するHDD AVナビ。60GB HDD、DVD/CDドライブ、AM/FMチューナ、アンプも内蔵する。いずれも筐体は2DINサイズだが、上位モデルのHX910Dは電源を入れるとディスプレイが上方へチルトアップするタイプ。下位の2機種はドライブ部の前面を覆うようにディスプレイを配置したタイプとなる。そのほかの大きな違いは、上位2モデルのみBluetoothを内蔵すること。
CN-HW890D | CN-HW860D |
AV機能における強化点は、HDDへのCDリッピング時に、非圧縮で記録する「CD音質」モードを追加したこと。また、AAC形式で約7倍速の高速リッピングも可能。HDDに「CD音質」モードで約800曲、128kbpsモードで約7,500曲を収録できる。
また、新たに「快適メモリーミュージック」機能を搭載。iPodやHDD内の音楽など、圧縮音源の高音質化を図るもので、「音の匠」チューニングにより快適なサウンドを実現するという。さらに、「音の匠」モードでイコライザ調整も可能になり、同モードをベースとして好みの音質に調整できるようになった。そのほか、使用しているオーディオのソース名やタイトル、録音モード(HDD内音楽のみ)、音響効果などの情報が、地図画面を見ながら表示可能となっている。
従来モデルと同様、3モデルとも地上デジタル12セグチューナを搭載。4チューナ/4アンテナによるキャリアダイバーシティ方式を採用している。受信状況が低下するとワンセグに切り替わる機能も備えている。ディスプレイには、薄型テレビのVIERAで培った「PEAKSプロセッサー」を搭載。映像信号の入力から出力までをフルデジタルで処理している。
アンプ出力は最大50W×4ch/定格20W×4ch。13バンドパラメトリックイコライザを搭載する。32/64bit浮動小数点演算のDSPを搭載。高精度デコーディング技術により、広帯域にわたる高音質化を追求。特に高域はMP3/AACなど非可逆圧縮形式で欠落した帯域をリアルタイムに解析/補間する。
ドルビーデジタルとSRSのサラウンドに対応。4スピーカー用の「SRS CS Auto DX」や2スピーカー用の「SRS WOW HD」が利用できる。さらに、最上位のHX910Dのみ5.1chのサラウンドプロセッサも搭載する。
HX910D/HW890DはBluetoothをナビ本体に内蔵。音楽のワイヤレス再生や、携帯電話のハンズフリー通話が可能。また、ナビ側でネットワークカメラの静止画像を確認することもできる。
さらに、HX910DではBluetoothと携帯電話経由でデジタルレコーダ「DIGA」向けの遠隔録画予約サービス「DIMORA」(ディモーラ)の操作が可能になる。パナソニック電工が提供する「ライフィニティ」に対応した自宅のエアコンや照明のON/OFFを操作することもできる。
ナビ機能では、ユーザーに合わせた詳細な設定ができる「ストラーダチューン」を採用。道幅や抜け道、有料道路といった条件の優先度を設定してルート探索が行なえる「ルートチューン」、音声案内の頻度やON/OFFが設定できる「ガイダンスチューン」、地図上の道路の色や文字サイズまでカスタマイズできる「マップチューン」が利用できる。
3機種共通のオプションとして、AV一体型ナビ操作リモコン「CA-RM010D」(4,200円)を用意する。
(2010年 3月 16日)
[AV Watch編集部 中林暁]