パイオニア、ホームDJ向けCDプレーヤーとミキサー

-DJ向け音楽管理ソフト「rekordbox」を無償公開


CDJ-350×2台とDJM-350を組み合わせたところ。USBメモリは別売

6月上旬発売

標準価格:オープンプライス

 パイオニアは、ホームDJ向けのマルチプレーヤー「CDJ-350」と、2チャンネルのDJ用ミキサー「DJM-350」を6月上旬に発売する。価格はどちらもオープンプライス。店頭予想価格は「CDJ-350」が6万円前後、「DJM-350」が5万円前後。


■ CDJ-350

CDJ-350
 音楽CDだけでなく、USBメモリやCD-R/RWに記録されたMP3/AAC/WAV/AIFFなどの音楽フォーマットの再生/DJプレイに対応しているのが特徴。曲の拍位置(ビート)と再生位置を表示する「BEAT 表示」機能を備え、音だけでなく、ビートの位置を目で確認でき、“音を見て触る”ような操作感覚で、スクラッチやLOOPパフォーマンスができるという。

 さらに、ボタンを押すだけで、様々なLOOPパフォーマンスができる「Auto Beat Loop」、ワンプッシュでテンポを合わせる「AUTO BPM LOCK」機能、再生中や選曲中にボタンを押すだけで、気に入った曲をプレイリストに登録する機能も備えている。


rekordbox
 また、曲のテンポを数値で表すBPM(Beat Per Minute)や、ビート位置の解析、ジャンル分け、プレイリスト作成などが可能なPC向け音楽管理ソフト「rekordbox」も付属。プロDJ 向けマルチプレーヤー「CDJ-2000」や「CDJ-900」に付属されているもので、解析した楽曲をUSBメモリに転送し、CDJ-350で読み込めば、ジャンルやアルバム名、アーティスト名で選曲でき、快適なDJプレイができるという。

 さらに、再生した曲はヒストリーとしてUSBデバイスに記録され、オリジナルのプレイリストとして「rekordbox」に保存される。ソフトの対応OSはWindows XP/Vista/7で、Windows XP Professional 64bit版には非対応。Mac OS X 10.4.6以降にも対応する。

 なお、製品の発売に先立ち、5月17日から同ソフトの無償ダウンロードも実施。「音楽ファイルを使ったDJプレイに興味をお持ちの方に“快適なDJスタイル”を体験していただくためのもの」と位置付けられており、対応マルチプレーヤーを持っていなくても、大量の音楽ファイルを自分に合った形で管理するなど、DJプレイの新たなスタイルに適した音楽管理が体験できるという。

 PCとUSB接続する事で、MIDI対応のDJソフトウェアをコントロール可能。PC内の音楽ファイルを使ってDJプレイができるほか、オーディオインターフェイスとして使うこともできる。出力はアナログ音声(RCA)が1系統。消費電力は16W。外形寸法は220×288.5×107.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は2.3kg。



■ DJM-350

DJM-350
 2チャンネルのDJ用ミキサー。入力はCD用2系統(RCA)、PHONO用2系統(RCA)、マイク1系統、AUX 1系統(RCA)を用意。最大の特徴は、トップパネルにUSB端子を備え、DJプレイした音楽を、USBメモリなどにWAV形式で保存できる事。PCや録音機材を使わずに保存ができ、WAV形式であるため、ポータブルプレーヤーやPCなどで簡単に再生できるという。

 ミキサー機能では、4種類のエフェクト「FILTER」、「CRUSH」、「JET」、「GATE」を備え、楽曲にオリジナルアレンジを加える事も可能。HI/MID/LOWの帯域別に、+9dB~-∞(カット)までのレベルコントロールが可能なアイソレータータイプの3バンドイコライザも備え、帯域ごとに独立したコントロールが可能。

 ポータブルオーディオやマイクを繋げるMIC/AUX端子や、フェーダー操作に連動して、パイオニア製CDJプレーヤーがスタートする、「フェーダー・スタート・プレイ」機能、。クロスフェーダーのカーブを3種類のパターンに変更できる「クロスフェーダー・カーブ・アジャスト」機能なども利用可能。各チャンネルの入力レベルを表す「ピークレベルメーター」は全チャンネルに備えている。

 消費電力は18W。外形寸法は218×301.1×106.6mm(幅×奥行×高さ)で、重量は3.2kg。




(2010年 5月 12日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]