マランツ、「ピュアベーシック」のエントリー2製品

-35,000円のプリメインアンプ/CDプレーヤー


PM5004のブラック

7月中旬発売

標準価格:各35,000円


 マランツ コンシューマー マーケティングは、「ピュアベーシックシリーズ」の新製品として、ステレオプリメインアンプ「PM5004」と、CDプレーヤー「CD5004」を7月中旬より発売する。価格はいずれも35,000円。

 両機種とも、上位モデル「プレミアムシリーズ」の思想を継承した「M1」デザインを採用。また、パーツのグレードアップなど徹底したチューニングにより、音質を向上させたとしている。本体カラーはブラックとシルバーゴールドの2色を用意する。



■ PM5004

 定格出力40W×2ch(8Ω)、最大出力55W×2ch(4Ω)のプリメインアンプ。プリアンプとパワーアンプは、従来モデル同様に高速な電流帰還型増幅回路を採用。プレーヤーなどからの信号を忠実に増幅し、自然な音場空間を再現するという。

シルバーゴールド

 プリアンプ、パワーアンプとトーンコントロールは独立構成。SN比やチャンネルセパレーション向上を図るため、インプットバッファ回路を搭載した。MMカートリッジ対応のフォノイコライザも備えており、レコードプレーヤーの接続も可能。SN比はフォノ接続時83dB、ライン入力時103dB。

 トーン回路をバイパスするソースダイレクト機能も装備。そのほか、小音量時に不足する低域/高域を補正する「ラウドネス機能」も備える。入力端子は、アナログ音声×5(RCA、レコーダ入力×2含む)とフォノ×1。アナログ音声出力(レコーダ出力)×2やヘッドフォン出力を備えている。リモートコントロール端子(RC-5)も装備。スピーカーターミナルは2系統備えており、バイワイヤ接続に対応する。

 消費電力は110W。外形寸法は440×370×105mm(幅×奥行き×高さ)、重量は6.7kg。PM5004のほかに同社CDプレーヤーなどの操作も可能なリモコン「RC003PM」が付属する。

背面(シルバーゴールド)付属リモコン


□ニュースリリース
http://www.marantz.jp/ce/news/press/2010/pm5004.html


■ CD5004

 アナログ回路に、フラッグシップモデル「SA-7S1」にも採用される「HDAM-SA2」を高速バッファアンプとして搭載したCDプレーヤー。左右対称に配置したオーディオ回路から、よりクリアなサウンドが得られ、チャンネルセパレーションにも優れるという。

ブラック

 筐体の内部には左側に電源回路とコントロール系、右側にデジタル/アナログオーディオ回路を配置。伝送ロスを避けるため、シンプルかつできるだけ線路長が短くなるよう回路設計を行なったという。

 CDドライブはセンターローディング式。高精度な読み取りを実現するオーディオ専用メカモジュールを搭載する。トレイ前面には、伝統のデザイン・アイデンティティであるスターマークを配している。

 音楽CDに加え、MP3/WMAを記録したCD-R/RWディスクの再生にも対応。MP3は32~320kbps、WMAは64~160kbpsのファイルに対応する。±12d段階で調節可能なピッチコントロール機能も備える。再生周波数帯域は2Hz~20kHz、ダイナミックレンジは100dB、SN比は110dB。

 オーディオDACはシーラスロジックのCS4392を搭載、ヘッドフォン回路は従来の構成を継承しつつ、ハイスピード/ローノイズなオペアンプの出力に高速電流バッファを付加。高級ヘッドフォンの実力を引き出せるとしている。

 より純粋な音楽再生のために2種類の「Audio EXモード」も装備。ピッチコントロールやデジタル出力、ディスプレイを停止させることでノイズを減少させ、見通しの良い空間表現を可能とする。

 出力端子はアナログ音声(RCA)と、光デジタル、同軸デジタルとヘッドフォン(標準ジャック)を各1系統装備。アナログ出力端子には金メッキ処理を施している。マランツ製品連携用のリモートコントロール端子(RC-5)も備えている。

 消費電力は14W(待機時0.4W)。停止状態が30分間続くと自動でスタンバイ状態になる機能も装備(出荷時はOFF)。外形寸法は440×339.5×104.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は5.1kg。同社アンプの操作も可能なリモコン「RC002CD」が付属する。

シルバーゴールド背面(シルバーゴールド)付属リモコン
□ニュースリリース
http://www.marantz.jp/ce/news/press/2010/cd5004.html

(2010年 6月 25日)

[AV Watch編集部 中林暁]