ケンウッド、3マイク搭載のPCMレコーダ「MGR-E8」

-24bit/96kHz対応の新Media Keg。実売35,000円


 ケンウッドは、3マイク構造を採用し、最高40kHzまでの集音が可能なオーディオレコーダ「Media Keg」新モデル「MGR-E8」を9月中旬より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は35,000円前後。カラーはブラック(B)とレッド(R)。

MGR-E8-BMGR-E8-R

 最高24bit/96kHzのリニアPCM録音が可能なPCMレコーダ/プレーヤー。記録メディアは2GBの内蔵メモリのほか、micorSDカードスロットも装備。最大16GBまでのmicroSDHCカードに対応する。

 新たに無指向性のL/Rマイクと、単一指向性のセンターマイクの3マイク構造を採用。センターマイクは40kHzまで集音可能な高性能マイクを搭載することで、演奏会場の臨場感や声や楽器の細かなニュアンスまで録音可能としている。

 各マイクの特性に合わせたハウジングを新規設計。L/Rマイクは、左右120度の角度に配置している。マイクモードは、自然なステレオ音場の中でセンター成分の集音声を高める「ステレオ3マイク」、左右の広がりとステレオ感に優れた「ステレオ2マイク」、録りたい音をピンポイントで録音する「モノラル」の3モードを用意する。

 マイクゲインや録音レベルの調整も可能。風切り音などを抑制するウィンドスクリーンも標準で装備する。録音形式は、リニアPCM(WAV)の16/24bit、44.1/48/96kHzと、MP3の96/128/192/320kbpsに対応。Music/Voice/Vocal/Noise Cutの各EQモードも備えている。

 音楽プレーヤー機能も備えており、24bit/96kHzのリニアPCM(WAV)のほか、MP3(最高320kbps)、WMA(同320kbps)に対応。Bass/Pops/Rock/Jazz/Dance/Voiceなどのサウンドモードを搭載する。

 ヘッドフォン出力は10mW×2ch(16Ω)。新方式Class-Wのヘッドフォンアンプを搭載し、低消費電力と高音質を両立。内部で負電源を生成し、ヘッドフォンアンプの電力段を±電源でドライブし、変換効率を向上。まだ、DCカットコンデンサが不要となるため、超低域の歪みを改善し、低域から高域まで優れた周波数特性を実現できるという。

 イヤフォンもリニアリティに優れた新設計のカナル型(耳栓型)が付属。音の立ち上がり、立ち下り性能を追求したという。前面には1.4型のモノクロ液晶ディスプレイを装備。ライン出力も備えている。

 電源は内蔵リチウムイオン充電池で、充電時間は約2.5時間。録音時間は16時間(WAV 24bit/96kHz)/28時間(WAV 16bit/44.1kHz)/32時間(MP3 128kbps)、再生時間は31時間(WAV 16bit/44.1kHz)/29時間(WMA 128kbps)/35時間(MP3 128kbps)。

 外形寸法は52.8×20.8×100.2mm(幅×奥行き×高さ)、重量は87g。USBケーブルやイヤフォン、PC用の転送/楽曲管理ソフトウェア「BeatJam」が付属。BeatJamの対応OSはWindows XP/Vista/7。


(2010年 9月 9日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]