クリプトン、「HQM STORE」で176.4/192kHz配信開始

-第1弾はカメラータ・トウキョウのアルバム2枚


 クリプトンは、展開している高音質音楽配信サイト「HQM STORE」において、10月からサンプリング周波数176.4kHz、および192kHzのデータ配信を開始する。

 配信第1弾のアルバムはカメラータ・トウキョウから提供される音源で、以下の通り。

タイトル「ZYKLUS(1959)」(HQMA-00020)
クリプトン
による紹介
現代音楽の巨匠シュトックハウゼンが作曲したパーカッション曲を吉原すみれが演奏。
1980年にアナログ録音されたものを24bit/192kHzでデジタル・リマスターした。
アナログ録音のテープ速度が、通常の38cm/秒に比べて2倍となる76cm/秒であるため、
通常のテープ録音では実現出来なかったSN比の飛躍的な向上と、
抜けの良い高域再生が実現している。
LPとして発売された当時は、オーディオ・チェック用レコードとして大反響を得たが、
ほとんどのレコード・プレーヤは針飛びで再生出来なかったと言う逸話を生んだ。
デジタル化して針飛びの心配がなくなった現在、
その卓越した位相特性とSN比は、スピーカーの存在が消えた音の三次元区間を生み出す
タイトル「BOISMORTIER」(HQMD-10009)
クリプトン
による紹介
後期バロック時代にパリで活躍したジョセフ・ボダン・ド・ポワモルティエの作品集。
イタリアの著名なアーティスト達がトリオで演奏している。
2009年10月、中部イタリアのウンベルティーデで収録された24bit/176.4kHzの最新デ
ジタル録音。アナログ録音のデジタル・リマスターとは、また違った味わいがある。
小型のパイプオルガンであるクラヴィオルガンの音色は高音質音楽データならではのもの

クリプトンのDRMフリー高音質楽曲配信「HQMストア」
 「HQM STORE」では従来から88.2kHz、96kHzのデータを配信しているが、サンプリング周波数がこれらの2倍になることで、「楽器のアタック音や倍音再生がよりリアルになり、音場感も向上する」(クリプトン)という。

 なお、ファイル形式はFLACで、一部のアルバム(HQMA-00020)は、非圧縮のWAVフォーマットでデータを記録したDVD-ROM(HQMP-00020)も発売される。



(2010年 10月 25日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]