パイオニア、3D再生/iPhone操作対応BDプレーヤー

-約8万円の「BDP-LX54」と約3万円の「BDP-430」


上位モデル「BDP-LX54」

 パイオニアは、Blu-rayプレーヤーの新モデル2機種を発売する。上位モデル「BDP-LX54」は11月下旬発売で価格は82,000円、低価格な「BDP-430」は11月中旬発売でオープンプラス。店頭予想価格は3万円前後。

 同社は5月に「BDP-LX53」と「BDP-320」を発売しているが、今回の新モデルはいずれもBlu-ray 3Dの再生に対応したのが最大の特徴。HIGH SPEED対応のHDMIケーブルで3D表示対応のテレビなどと接続し、3D映像が楽しめる。

 さらにCPRMに対応しており、デジタル放送を録画したBD-R/RE(BDAV)、DVD(VRモード/CPRM対応)の再生にも対応。AVCHD記録のDVDも再生できるほか、DVD/BD、さらにUSBメモリなどに記録したDivX HD、MKV、WMVファイルの再生にも対応。MP3、WMAの音楽ファイル、JPEG静止画の再生もできる。


「BDP-430」

 Ethernet端子も備えるほか、別売のUSB無線LANアダプタ「AS-WL20」(近日発売予定)にも対応。将来的なアップデートで、LAN経由でのコンテンツ再生や、YouTubeの動画再生にも対応予定。

 さらにアップデートにより、iPhone/iPod touch用アプリケーション「iControlAV」からの制御にも対応予定。同社AVアンプの対応モデルと同様に、iPhone/iPod touchをリモコンのように使い、アプリからBDプレーヤーの再生・停止などの基本操作が行なえるようになる。

 音質面では、ジッターレス伝送「PQLS機能」を搭載。同社の対応AVアンプとHDMI接続することで、音楽CDやDVD/BD再生する際、プレーヤーからAVアンプにリニアPCM音声やビットストリーム音声の伝送時に発生するジッタを最小化。臨場感豊かな音を実現できるという。なお、両モデルともドルビーTrueHDなどのHDオーディオのデコード機能も備えている。

 ほかにもHDMI出力は1080/24p出力に対応。秒間24コマで収録された映像をそのまま出力し、フィルムの質感を再現。DVD再生時には1080/60pにアップスケーリング再生する事もできる。DeepColor、x.v.Colorにも対応。さらに、レジューム再生機能やPCを使わずにファームウェアをアップデートする機能、ワンタッチで映像を飛ばす「CMスキップ/バック」機能なども利用できる。

 2機種の違いはシャーシやパーツ。上位モデル「LX54」は、高剛性ドライブスタビライザーとレイヤードシャーシを組み合わせた「アーマードシャーシ」を採用し、高い振動制御性能を実現。さらに、音質にこだわったパーツを採用しており、HDMI端子を金メッキにしているほか、高音質コンデンサ、極太電源ケーブルなどを採用している。

 出力端子は共通で、HDMI、コンポーネント、コンポジット、光デジタル音声、アナログステレオ音声を各1系統装備。USBはフロントと背面に計2系統搭載する。消費電力は15W、待機時消費電力は0.5W。外形寸法と重量は、LX54が420×228×72.5mm(幅×奥行き×高さ)で3.3kg、430が420×228×68mm(同)で、2.5kg。


(2010年 10月 27日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]