アクシス、米AyreのUSB DAC搭載BD/SACDプレーヤー
-144万9,000円。オーディオ専用HDMI端子も装備
アクシスは、Blu-rayやSACDプレーヤーに加え、USB DAC機能なども搭載した、Ayre Acousticの「Ayre DX-5」の輸入販売を11月より開始した。価格はSilverが144万9,000円、Blackが149万1,000円。
BD、DVD、DVD-Audio、AVCHD、SACD、CD、HDCD、コダック画像CD、CD-R/RW、DVD±R/RW、DVD±R DL、BD-R/REが再生可能で、Ayre Acousticでは「現在利用可能なすべてのビデオ光ディスクと、現在利用可能なすべてのオーディオ光ディスクが再生可能」としている。また、24bit/192kHzまでに対応したUSB DAC機能も備えており、同社ではDX-5を、「驚異的なクォリティをもたらす、ユニークなユニヴァーサル・デジタル・プレーヤー」と定義している。
2010東京インターナショナルオーディオショウで展示されたもの |
電源には、すべてアナログリニアー回路を搭載。メイン5VDCを始め、1.0VDC、1.1VDC、1.8VDC、および3.3VDCをすべて高品位アナログリニアー回路で構成しています。USB電源供給回路も同様。
USB DAC機能は、同社の単体USB DAC「Ayre QB-9」と同一回路構成を持ち、DAC側の高精度固定クロックを使用する「ア・シンクロナス」モードで動作する。USB入力ステージにも光カプラーが搭載され、PCと電気的アイソレーションがされ、PCからの無線周波妨害(RFI)を徹底的に防いで高いS/Nレベルを達成したとしている。
フロントパネルとリアパネルそれぞれにUSB 2.0端子を備え、USBメモリ内の音楽ファイルや、動画ファイルを直接再生することできる。動画コーデックはAVC(H.264/MPEG-4 AVC)、DIVX、MPEG-1、MPEG-2、XviD、オーディオコーデックは、AC3、AAC(HE-AACも含む)、DTS、リニアPCM、MP、MP2、MP3、WMA(WMA Pro、Lossless、Voiceには非対応)に対応している。
HDMI 1.3出力は2系統装備しており、一つは映像/音声両信号用(Deep Color対応)、もう一つはオーディオ専用となっている。映像/音声兼用HDMI出力端子は、オーディオ信号OFF設定も可能で、映像と音声を完全セパレート伝送を行なうこともできる。
ビデオプロセッサは、アンカーベイのVRS(Video Reference Series)技術による、「ABT2010 ビデオプロセッサー」を搭載。HDMI の映像出力は12bitに対応し、最大1080p出力まで、1080/24p出力もサポートしている。再処理なしで出力する「ソースDirect」モードを搭載している。
また、HDMI1.3 のオーディオ再生品位を高める機能「Audio Rate Control」を搭載。CEC(Consumer Electronics Control)機能を使って、Surround-Sound-Processorのクロックによってソース側のオーディオクロックをコントロールすることで、ジッターを抑制する。この場合、DX-5はスレーブ機になる。同社では、「パイオニアのPQLS、ソニーのHATS systemなどと同様の機能だが、それらのようにメーカー独自の閉鎖的なエクスクルーシブ機能ではなく、HDMI 1.3aのオープン機能のため、汎用性に優れている」としている。
PCM再生のためのディジタルフィルターセクションには、QB-9で採用されたMPディジタルフィルターを搭載。1ステップでフィルターリングを行なうことで信号の純度を高め、同時に、インパルス応答におけるプリエコーを排除した。
ゼロフィードバック、フルバランスのディスクリート構成による、エアー伝統の高品位アナログ回路を搭載。Ayre独自のEquiLockを採用し、ゲイン・デバイスの電圧変動に由来するコンダクタンス/キャパシタンス変化を防ぎ、安定した動特性を獲得したという。
接続端子はHDMI出力2系統(1系統Audio専用)、コンポジット出力1系統、2chアナログ音声出力2系統(XLR、RCA)、デジタル音声出力1系統(XLR)、USB(B)入力1系統、USB(A)入力2系統、AyreLink2系統、Ethernetなどを備える。消費電力は60W(スタンバイ時20W)、外形寸法は440×320×95mm(幅×奥行き×高さ)、重量は6.8kg。
(2010年 11月 10日)
[AV Watch編集部 古川 敦]